第6話お嬢様はスライム風呂を造るそうです
~土曜日~
ドーン!
「執事、ダンジョンに行くわよ!」
「勝手に部屋に入ってこないでください。」
「え、執事何をしているの…?」
執事はダンベルを両足に乗せて口にダンベルを加えて片手倒立腕立て伏せをしていた。
「ガチで引かないでくださいよ。今はゾ○に憧れて顎を鍛えてます。」
「まあいいわ。ダンジョンに行くわよ。」
「今日は有給っす。」
「知らないわ。そんなもの。」
「あー僕の人権はないんすね…」
「とりあえずダンジョンにいきましょう!」
「ちなみに何をしにいくんですか?」
「私は今猛烈にスライム風呂に入りたいの。」
執事は猛烈に嫌な予感がした。
「そうですか、なら他の小間使いに頼んでスライムを買ってきてもらいますね。」
「私はダンジョンのモンスターのスライムで風呂をやりたいのよ。」
「断固拒否っす。」
「木曜日の深夜12時。成人のふりしてキャバク…「スライム風呂楽しみですね。」
「あら、執事も楽しみなのね!」
「お嬢様ってナチュラルサイコパスですよね。…今度は何に影響されたんですか?」
「ミーテューブをみてたらスライム風呂と言うのを見つけたからやってみたいと思ったのよ。」
「原則ダンジョンのモンスターを地上に持ってくるのは犯罪ですよ。」
「そこは私に考えがあるわ。」
「…その考えとは?」
「ダンジョンにお風呂を持て行くのよ!」
「相変わらずぶっ飛んでますね。」
「ってことで執事、風呂を持ちなさい。」
「…へい。」
ーーーーーーーーーーーーー
~中央ダンジョン~
「着いたわね。執事ちゃんと持ってきた?」
「ふー、中々良い筋トレでしたね。」
「なに持ってるんだ執事!?…今日は何をするつもりなんだ?」
「クロ爺さん今日はスライム風呂を造ろうと思ったのよ。」
「俺はお兄さんだ。…スライム風呂?」
「はい、お嬢様がスライム風呂をやりたいと言ったのでしょうがなく…」
「そうか…執事も大変だがまあいつものことだな。」
「お嬢様、ここら辺で大丈夫っすか?」
執事たちは3階層の端っこの洞穴を見つけた。
「ええ、魔物避けの煙を蒔いて置くから早くスライムを捕ってきて。」
そういってメアリは白い粉を自分の周りに蒔いた。
「お嬢様、くれぐれもそこから動かないでくださいね。お嬢様はポンでコツなので動いたら絶対に厄介事持ってくるので。」
「分かってるわよ。早く捕ってきなさいと言っているの。人の言葉は理解出来るわよね?」
「煽り性能だけが年齢に比例して上がってますね。」
この時二人は知らなかったこれから起きる悲劇を…
「ちょっとナレーター、不穏なこと言わないでくれる?」
…撤回、この後二人は楽しく遊んだとさ。
めでたしめでたし。
「それでいいのか…。」
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