【ふてほど!】現代最強魔術師が異世界の田舎で錬金術師スローライフ!~だみんちゃんさん!二度寝もふて寝もほどほどにね!!~

だみんちゃん

プロローグ:最強魔術師だみんちゃんの日常

現代、魔物と呼ばれる害獣が世界を蹂躙する時代。

人類は魔術師たちの力で何とか均衡を保っていた。

その魔術師の中でも、ひときわ輝く存在がいた。


「だみんちゃんさーん!今日もカッコいいです!」

魔術師養成学校の女子生徒たちの黄色い声が響く中、

小柄な少女が軽く手を振りながら歩いていく。

淡い青色の髪を揺らし、愛らしい笑顔を浮かべるその姿は、世界最強の魔術師には見えないかもしれない。


だが、彼女の実力は本物だった。

先日行われた魔物討伐ランキング試験での出来事は、今でも語り草となっている。


「史上初の満点...驚異的な魔力制御...そして前人未到のスピードでの討伐...」


試験官は震える手で結果を読み上げた。

「総合評価SSS+...だみんちゃんさん、あなたは現代魔術師の頂点に立ちました」


会場が騒然となる中、だみんちゃんは「えへへ」と照れ笑いを浮かべるだけだった。


その謙虚な姿勢が、さらに人々の心を掴んでいく。

SNSのフォロワー数は1000万人を超え、彼女のグッズは発売と同時に完売する。

テレビ、雑誌、CMと引っ張りだこの毎日。

各魔術協会からのスカウトの嵐にも、だみんちゃんは「のんびり自由に活動したいので」と笑顔で断り続けた。


そんな彼女の真価が問われたのは、あの「30秒の奇跡」と呼ばれる戦いでのことだ。


都市に突如として出現したSランク魔物。

パニックに陥る街。その時、一人の少女が現れた。


「面倒だなぁ...でも、放っておくとマズいし」


だみんちゃんは片手を上げ、瞬時に詠唱を完了。

複雑な魔法陣が空中に展開され、Sランク魔物を一瞬で封じ込めた。


たった30秒での制圧に、世界中が驚愕した。

世界人口の5%しかいない魔術師の中でTOP5に数えられる実力者。


しかし、そんな輝かしい日々も、一つの出来事で大きく変わることになる。

「はぁ...今日もスーパーに魔物か。面倒だけど、さっさと片付けちゃおっと」


この何気ない一言が、だみんちゃんの運命を大きく変えることになるとは、この時はまだ誰も知らなかった。

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