「じゃあ、巡回するペアを決めるぞ。今までは5人だったから、海斗１人、あとはペアだったけど、水澤が入って6人になったわけだから、改めてやる」

河合先生は話しの終わりが見えたのと同時に、話しはじめる。

早速のメンバー決めだ。

どーやって、決めるんだろ？

「いつも通り、トランプで決める。文句は言うなよな」

──『テキト～なトラえもんの管理下にある委員会』。

このとき、実沙が言っていたことを思い出す。

確かに、実沙の言うとおりのいい加減さだね。

「同じ数字を選んだら、ペア成立だ」

河合先生はポケットからトランプを出しながら説明し、何枚かを抜き取ってそれを伏せたままの状態で私たちに向けて広げる。

すると、棗先輩がさっさと引いていくのを機に、続々とカードを手にしていく。

「じゃあ、せー……のっ！」

みんなが引いたことを確認した河合先生は、かけ声を上げるとともに伏せたカードを表に返した。

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