君は色と踊る(Next story)

ラグランジュ

第1話 再会

 戦いの後はいつもここに戻る。それはフェザーの力だか。そして気がついたことがある。この部屋はグレーだったり、白だったりする。何故か部屋の壁の色が変わるんだ。今は白ってことは、何となく安心していいのかな?


 フェザーの言ってるチーム、それぞれの色でチーム名が分割されていた。役割があったと思うが、この戦いを通して、接近戦が出来る剣士、そのタイプが不足してると感じた。


 魔力は消費するため限界がある。剣士も体力って考え方もあるが、回復が予測できる。俺のように召喚獣に全て支配されたらもう何も解らなくなるけど。少なくとも元に戻った俺は、疲労感は半端ない。


 戦いは何も全ての敵、というよりも考え方の相違のある人々が引き金になってるようだ。


 レインも人間だ。その人間があれほどの力をつけることは、そうとう強い信念がないと無理だ。


【涼くん、何悩んでるの?似合わないよ】


ここにいるのは、りあ。


 旅で最初に出会った剣士だ。舞うように剣🗡️を扱うとても強く、そして、なんと言っても美しい剣士だ。


【似合わないのか?俺が悩むと】


【うん!!涼くんは少しぽわーとしてるほうがいいな】


 ここに戻るとだいたい俺以外の仲間は、記憶を操作されてるが、今回はその操作は無いな。


【ここにいても、暇だから、外に行こうか?】


【そうだね。ねっ、この時代の遊びは何?】


【遊び…そう言えば何してるんだろ?特に趣味もないし、俺、そういうの疎いからさ。りあ、何か希望ある?】


【私の時代はね、もうほとんど何もかも残ってなくて、雪を滑ることとか、地方によっては海で潜って魚と泳ぐとかかな】


いずれそうなる世界になるのか。


 エネルギーも枯渇して、昔の生活に戻るってことも想像できるよな。


【りあ、服買いに行こう。とりあえず俺ので悪いけど、着てくれる?パーカーに、ジーパン】


りあに、俺の服を着せてみた。みた…


りあ、


りあ!!


パーフェクト!!!!!


 これは歩かせられないな。ここまで可愛いとは。着る服によって変わる娘だな。


【着るのは、こんな感じ?時代に合ってる?】


凝視出来ないってば!!可愛すぎる。


【ああ…合ってるけど、ちょっと待って!!】


【何で?外見てみたい】


【じゃあさ、俺のそばを離れるなよ!!】


【レイン倒したよね?外は危険なの?窓から見るとそうは見えないけど】


いや、そう言う問題じゃ…



※ドスン!!※



ほーら、お出ましだ!!


フェザーだろ?どうせ…


【おおっ…いてて…着地は相変わらず難しいの〜おおっ!!こりゃ、なんというべっぴんさんじゃ!!!】


フェザー、じじいモードになってる。


【またそれかよ!!何もじじいにならなくていいだろ?】


【いや、その、なんじゃ…ほれ、ここにこの姿で来ると…いや…みんな優しいっていうか…】


りあ、のことか。じじい!!お前もか!!!




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