パラレルワールドでフリーターが自作小説を百万部売り上げるための作戦

作者から一言「５００字完結……ショートショートです。」

この作品はフィクションです。実在の人物・作品とは関係がありません。

　D戦記

　著者：沼津平成

　プロフィール：フリーター

　文字数：１２８０００字

　単行本：２６０ページ程度

　内容：DがABCEFGHIJK以下略二十五人と戦っていくお話

　書き出し案「Dは焦っていた。ローマ字表から自分の文字が消えている。」

　プロット案「みんなが口裏を合わせ、世界からDが消えているように見せかけた。」

　実在のD消失事件（１８２９、D国C市）をもとにしている。

　最初に４００刷程度を刷る。中小企業の新人賞を受賞すれば良い。あるいは大手企業のマイナーな新人賞は、売り込み方が良いのに受賞する可能性も高いというウィンウィンだ。

　こういう賞は割と文字数が短い作品も応募できる。６万字くらいのスピンオフを書いて二作応募してみるか。

　異世界で描いた書籍を現代に持ってきて売り込めば、よく売れるぞ。でも異世界にはそもそも”本”という文化がないから数億の金貨は売れるだろう。現代通貨に換算すれば、何京円……？　果たして０はいくつある？

　笑いが込み上げてきた。しかし、異世界に行く術を知らず、沼津平成はまだ、終わりなきトンネルの中で彷徨っている。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（おしまい）