『ハッピーになんてなれるかな…?私達の人生は、読み切り作品の主人公…?』

@take-radio

第1話『ハッピーになんてなれるかな…?私達の人生は、読み切り作品の主人公…?』

「君…、お前を選んだのは、俺、だよ。」


「責任取るつもり?ですか…」


地下鉄から、乗り換えの為の連絡通路に出ると、師走の風と年末の予定調整に疲れ気味の乗客達の波が押し寄せて来る。

私は、彼が握っていた手を離し、私に身体を寄せて私の腰に手を添えた事に気付いた。別に驚く事じゃない。普段の彼の行動を見ていれば分かる事だ。


「今夜は人が多いな。迷子になりそうだ。お前、…うん…、君、…をしっかり見てなきゃ、なぁ…ってだけで…」

「…なぁ、…文章って言っても、ただの文章だぜ…?…泣いてる?」


「…うん…泣いて?…」

「…もうっ、…もう…さっ!」

「もう子供じゃないって!責任取るのは、私もだよっ!」


私はそう言って、彼の腰を抱き寄せる。思い切り情熱的に。

クリスマス前の男女がやっても可笑しくない行為だ。…たぶん。


「やったな?!…お前には、お仕置きが必要だっ!」


「ネガティブビーム返し…!私も貴方…いや君と同じになってやる〜♪」


彼は、悪ガキみたいな笑顔で私の肩と腰を両腕で抱き寄せる。こういう時って、男性の腕の力の凄みを感じる絶好のチャンス、だ。女性としての”芯”が甘く疼くのを感じてしまい、困るが…。


「お前、悪そうな笑顔するね!ワルいガキんちょになっちゃうぞ。」


「貴方の文章読み過ぎたからだよっ!泣いちゃうぞ〜♪」


クリスマス前の事で。多少多目に見てよ、誰かさん。まあ、そう言っておく…。


すると彼は、…。








p.s.アリとキリギリス…割とギリギリっす…色々(照れ)続きは、後ほど。

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