第12話

そう言うとスマホを取り出し、目にも止まらぬスピードで文字を打っていくザ・JKの宵。




「なになに〜?"特進クラスと特別Bクラス"に別れ、効率よく勉学に勤しんでいます"だって。」


「······特進ってきて、何でB?」


「いや、アタシに聞かれても。」


「······ごめん。」




特別って何?Bって何!?




脳内で疑問符が堂々巡りする。




「え、偏差値10以上違うじゃん!?しかもBクラスとやらに至っては35って······」


「······だいぶクレイジーな学校だね。」


「まあ、尊なら特進クラス入れるでしょ。あんたアタシより頭良いし。」


「まあ、それは······」




声を大にしては言えないけど、確かに私もそう思う。




特進クラスとはいえこの高校のよりも偏差値が下だし、正直言ってこの"特別Bクラス"とやらに入る気はさらさらない。

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