第42話
日本には春夏秋冬といった季節が4つあったが、この世界では大抵が常に同じ気候で保たれている。
そしてアストラ村は日本風に言うところの春の村である。
暑過ぎず寒過ぎず。
日に当たるとポカポカだし、天気が悪ければちょっと肌寒いかな?程度。
だから常に畑仕事ができる。
山だからか、魔力が多いからなのかはわかんないけど、連作障害っていう概念が無くて日々が実りの日である故に、農家には休みがない。
…まあ俺は畑仕事が好きだからそれで良いんだけどな。
村の人も、少なくとも自分たちが食う分は最低限畑で確保できる訳だから暮らしに困るって事も無い。
…皆、何が不満で出て行くのかマジで謎い。
で、何でこんな説明をしたのかと言うとちゃんと主題があるからである。
年中住みやすくて普段は良い気温保ってるんだけど、寒い日もあるって話だっただろ?
暖房まではいらないけど、嫁もちょっと冷え性気味だし作っちゃいました、こたつ。
…それにちょっと憧れでもあったんだよなぁ、こたつを家族で囲んで使う図に。(TV・ドラマ情報)
いや、あったよ。前世の家にもこたつ。
でも、家族で仲良く囲む感じの家庭じゃなかったからさぁ。
…前世の親はさぁ、所謂お金だけは十分出してくれる親だった。
両親共に別のパートナーが居て、別居中。
俺も別にアパート借りてて一人暮らしだった。
(…何で離婚しなかったんだろ?)
前前世の親には捨てられたから、それと比べたら良い環境だったけどさ。
で、今世は親も家族も超仲が良いだろ?
そりゃあ、作るよね。
前世のコタツほどあったかくならなくても良いからクズ魔石1つで3年位もつほんのり熱のこたつを作成。
ちょい寒いなって日に、大活躍。
特にジェニーが潜ってる事が多いかな。(頭までガッツリ)
俺の長年の夢は叶えられた訳だ。
それは良かった。
そのこたつなのだが……現在、村の女共に占拠されている……主に、アズマさんの所為で。
うちの嫁、あんまり活発的じゃ無い上に引きこもりで人見知りなんだよね。
あんまり他の村娘とかと接点無いの。(ちなみに母とは上手くいっている模様)
だから今まで、村人はこのこたつの存在を知らなかったのだ。
でも前も言ったと思うけど、リースって何故かアズマさんならオッケーでしょ?
アズマさん割と村で人気者だし、彼女主催で女子会やる事にしたらしいんだけど。
…何で、俺の家なのかなー?
普通、主催した奴の家に集まるんじゃねーのかよ。と思ったけど、リースも快くOK出すし、なんかうちで開催する事になって、俺はその間追い出されてた訳だけど…。
そこでこたつの存在が、その他女子どもに初披露されたって訳。
…女子って、寒さに弱い奴が多いらしい。
因みにリースも手と足先が冷たくなるタイプの人間である。
———…でだ。
それでどうなったかと言うと
即、男達集結。(女共にどやされながら)
魔導部分以外の木のテーブルを新しく作らされてる……布団挟む様にテーブル部分が外れる仕様にしないといけないからな。
因みにこたつ布団は女共がちくちくする模様。
そして責められる俺。
デジャブかな?
こんな良いものを黙ってるなんて!!って言う責めを受けてるけど、知らんがな。
俺、お前らに興味ねーもん、とは流石に口にしなかったけど。
「これも売れるよ〜」
ってホクホク顔のアズマさんには悪いけど、これ以上別の生産物増やす予定は無い。
…ただでさえ、忙しいのにこれ以上とかブラックまっしぐらだろ。
俺は程よくのんびり嫁とイチャイチャしながら余生を送りたいのでお断り致します。
日々適度に働きつつ、偶にこたつで家族と人生ゲームをする。
そんな生活を満喫しているので邪魔しないでくださーーい。
と言ったら、まさかのその人生ゲーム(俺の手作り)も取り上げられた!
その後直ぐ、村で人生ゲームが大流行する事になる。
…ルールも簡単だしねぇ…。(ジト目)
…さすがアズマさん、マジ横暴。
……因みに、アズマ家ではこたつ机も布団も全部1兄が作ってました。
1兄、健気?
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