第4話 シャッターチャンス桐傘
「お、いたいた。」
気分ウキウキの放課後、今俺は花坂の彼氏をこっそり尾けている。須崎も一緒に尾行しないかと昼休みに誘ったのだが今日は放課後に予定があるとのことで、断られた。
今俺は高校の近くにあるカフェの外にいる。店の外から花坂の彼氏と花坂ではない女子を見ている。何やら美味しそうなフラペチーノ(味付き氷水)を注文しているな、おや、テイクアウトか。
しかし、この花坂の彼氏と一緒にいる女なかなか可愛いな。花坂の彼氏は羨ましいな。これから何処に行くんだろうか、近くにある公園にでも行ってウフフアハハしながら、味付き氷水を飲んで談笑でもするのだろうか。まあでもそれはそれで、その瞬間をカメラに納めてまあでもそれはそれで、その瞬間をカメラに収めて花坂に提出する事で俺は念願の花坂と付き合うのだ。
お、奴等、公園に向かうな、絶好のシャッターチャンスだ。彼等が公園に向かう道中をバレないように尾行して公園のベンチで談笑している二人をこっそりカメラに収めた。パシャリと。
「花坂さんー、撮れましたよ、例のブツ。」
俺は意気揚々とその場を去り、スーパーハイテンションで帰宅した。
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