ぼっちの霊能者の俺が異世界転生したけど結局誰も信じてくれないのでハーレムでも作って好き勝手に生きていこうと思う
さんすけ
第1話
‥ゆうや、夕哉、行かないで、‥
また嫌な夢をみた。
俺は誰かもわからない声とビジョンを無視してベッドから起き上がった。
俺には特殊な才能がある。霊的なモノが見えたり、声が聞こえたりする能力だ。確かに良い事もある。ラッキーが重なりトラブルを回避出来たり、少しばかりの小遣いが貰えたり、しかしいい事ばかりでもなく、街で話しかけられて会話をしていたら実は幽霊で、周りからめちゃくちゃ変人扱いされたり、怖い思いを沢山したりする。俺も16歳になり、なんやかんや経験を積んで上手くこの能力を使えるようにはなってきたが、やはり克服出来ない事もある。
今日は学校での行事で高尾山の登山の日だ。朝イチで学校へ行かなきゃ行けない、モタモタしてはいられないのだ。しかしこんな日に嫌な夢を見てしまった。波乱の予感しかしない。
「行ってきます」
母親に挨拶して近くの駅まで歩いて行く、チラホラと同じ学校の生徒たちを見かけるが俺に近づき話しかける者はいない。それもそのはずで、俺と目を合わすと一瞬で個人情報がダダ漏れになってしまい気持ち悪いがられるからだ。だから俺は前髪を伸ばし絶対に人の目を合わさない様に気をつけて生きている。そして俺の能力に興味があり近づいて来る奴もいるが、バレバレなので完全フルシカトしている。それでも無理矢理近づく者達は、その者達の霊に話かけて遠ざけると二度と近づいて来なくなる。最近はそんな事ばかりやっていたので、周りから見えてはいるが空気みたいな存在になってしまった。少しやり過ぎたかも知れない。兎に角人間関係が煩わしいのだ。人を見てしまうと一瞬でその人の付いている霊とも話さなけばならず、会話も碌にできないのにその人の個人情報が分かってしまうので、兎に角気持ち悪いし、相手も気持ち悪いのだろう。
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