『立ち食い税』
やましん(テンパー)
『立ち食い税』
消費税を20%にするかどうかで、サカロニニアン国会は大紛糾した。
あげく、食品については、アジアのジャッ・ポパンを見習い、持ち帰りは13%。その場で食べる場合は、15%になったのである。
しかし、紛らわしいことも起こるに違いないからと、AIさんによる監視が導入された。
実は、政府は、これがやりたかったのである。
消費税は、つまり、おとりであった。
国民は、腕の上げ下げに至るまで、オールマイティーに、監視されることとなった。
しかし!
ある、国民が試してみたところ、逆立ちして外食すると、税率がなんと8%になることがわかったのである。
つまり、Aiさんが、なぜだか、混乱をきたしていたのである。
そこで、パフォーマンスが得意な若者たちは、次々に新技を試してみたところ、なかには、特別枠税率、5%を達成する者も現れたという情報が出回った。
さあ、大変だあ☺️
街のスーパーやドライブインの休憩室などは、さながら、ブレイクダンスの会場みたいになったのである。
しかし、もともと、運動は苦手で、さらに70歳も近いマーシー・ヤーンは、そうはゆかない。
ぐるぐる🌀回りながら、らーめんやお寿司を食べたり、アイスクリームをなめたりしている若者たちを尻目に、ひたすら、13%の消費税を払うしかなかったのだ。
『絶対に、身体に良くないよなあ。』
と、ぶっすりと、言いながら。
😳😳😳😳😳😳😳
バク・ハ首相は、官邸近くのスーパーの画像をみながら言った。
『どうだい。国民の運動能力が上がると言っただろ。』
バスド・ラム国防大臣が答えた。
『AIさんが、困惑していますよ。それに、次期国会までには、安定させなければ。負けます。』
『まな。でも、次期国会は、10年後だからな。それより、火星オリンチックが先だ。楽しみだね。きみ。好敵手、ジャッ・ポパンには勝てるかもな。』
スポーツは、かくも、奥深いものである。
😤
🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇🙇スミマセン
😤アヤマルナラカクナ!
『立ち食い税』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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