第11話




 『緊急指令』




 ポケットワークスから、連絡が入った。


 どうやら、近くに“来ている”みたいだ。



 「ごめん、咲。先生に保健室に行くって言っといて」


 「えー!?また??」



 ったく、めんどくさい…


 なんでこう、毎度毎度タイミングが悪いんだろう。


 咲は目をまん丸にして困惑してた。


 今週に入って三度目だもんね?


 教室の窓から、飛び出すのは。




 ダンッ



 上履きの底が擦れる。


 全開にした窓のレールの上に右足を乗せ、思い切り膝を伸ばした。


 重力が一瞬の間ほぐれる。


 校舎の4階から見える、東京の街。




 外に出るには、教室の窓からがいちばん手っ取り早い。


 4階ってわりと高いけど、私にとっては全然。


 それに、私には“相棒”がいる。


 窓のそばに立てかけてあった、エア・シュート。


 空を飛ぶために設計されたこのボードは、ブレイズ・エッジのメンバー、“ネズ”が作ってくれたものだ。


 私の“電気”を使えば、自由自在に空を飛ぶことが可能だった。


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