第24話 窓の落書き①
「はよ死ねや」
会社の窓に書かれた落書き。過去には、何度か落書きの被害に合っている。それは人間関係のトラブルで、会社を辞めていった人だった。
だが、最近は大きなトラブルは起きていない。会社の外なのだから誰にで書けるし、イタズラの可能性もある。
そして、私に届けられた封筒。その中身は、汚い字で書かれた報告書で、蛍光ペンでマーキングがされている。
蛍光ペンが示すのは、特徴的な「や」の文字。
一画目はL字型で曲線はない。二画目の短い縦棒は、垂直に降ろされ一画目の横棒を突き抜け、跳ねは無い。三画目の長い縦棒も同様に、垂直に降ろされ傾きはない。
窓に書かれた落書きの「や」の文字と全く同じで、その筆跡の主は……半ソデ君なのだ。
ただ窓の落書きは、筆跡を誤魔化している可能性があり、たまたま似てしまっただけかもしれない。
全従業員に「はよ死ねや」と書いてもらう事になるが、知りたいのは半ソデ君の反応。
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