第21話 2の次は?
日本語は難しい。「2」の次は「4」の可能性がある?
仕事の優先度には、納期やトラブル、もちろん個々のスキルも影響する。だから、いつも同じルーティンにはならない。
通常の流れでは問題が起こる場合にだけ、直接私が仕事順に番号をつける。それで問題が起これば、私の責任であり「私の指示」と伝えれば良い。
だが社長の甥っ子は、「2」の次に「4」をやる。「3」の仕事を、やろうとしても不可能・効率が悪過ぎるといった問題はない。
『なぜ、順番を守らないの? 番号振って渡したよね』
「はい、2の次は4になる時があります」
『だから、間違えないように2の次に3の仕事をするように指示しただろ』
「でも、2の次の偶数は4です」
最初の頃は、全く意味が分からなかったが、最近では対処の仕方が分かってきた。
『じゃあ、3の1つ前の数字は何なの?』
「はっ、2の次に奇数の3があります」
まだまだ自分なんて未熟で、知らない世界観がある。可能性は無限大だ!
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