第5話

「…なんでこうなったんだろう。

私達間違ってるよ。

彼を不幸にして私達が幸せになるのは違う…。

幸せになっちゃあいけない」



私は力が抜けたように、

床に座り込んだ





「…優、

どれだけ悔やんでも、

もう時間は戻らないよ」



愛はそう言うと、

私にシーツを被せ、

私の体を抱きしめた





「愛…」



私は苦しみを吐き出すように、

声を上げて泣いた





もう時間は戻らない…

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