7月9日
昼休み5分前、2階の廊下
第1話 ハナ陣営
今日は、花の生まれて初めてのヤる時だ。弱い男を見ながら、「いつか私も……」と思っていた。それが、今日の昼休み。
校則ギリギリ。保健室のベッドをお借りする。準備はできている。あとはタクマが来るだけ……。
1時5分前。あれ…………タクマが来ない!?
「んもう! タクマひどいっ!」
怒ったハナはタクマを追いかける決心を固めた。足がなぜか震えている。まるで、「本当にこれで良いのですか?」と聞いているようだ。
「いいんだヨォ!」
そう叫ぶがはやいか、ハナは2階の廊下を蹴った。足音が誰もいない廊下に響く。カツ、カツ……。
十二時三分前を回った。ハナの手下の準備が完了した。
「追いかけろォ!」
「はっ!」こうして、ハナたちはタクマを追い始めた。
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