第2話 初恋相手にかけられた呪い
「呪いですと……? 陛下が、何者かに呪われているということですか?」
「そうでございます。太医にも薬師にも勿論診て頂きました。が、陛下のご様子を診るに、これは何者かが陛下にかけた呪いに間違いないとのことでございます……!」
何ということでしょうか。
陛下がここ数日臥せって
陛下が帝位に就くまでの間、確かにこの国は荒れました。
前の皇帝の崩御の
相討ちとなってしまった兄弟たちをすり抜けて、私の幼馴染である
それをいまだに何者かが恨み、呪っているというのでしょうか。
後宮に
「陛下の元に参ります。他の者は、私が呼ぶまで誰も
「はい、承知いたしました!」
―――
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