書くことの記録
有沢楓
第1話 今までの話
小説を書くことを始めたのは小学校高学年。ある日夏休みの宿題で、同級生が……
(すっ飛ばします)
そしてバイト代でやっと憧れのPBM(プレイ・バイ・メール)を細々はじめ、そこで「マスター募集」の広告を見つけたのです。
今まで自分の好きに書いていたけれど、上手くなりたかったし、マスター(ライター)出身の作家さんが多くいらっしゃるのは知っていました。
そして応募して(たぶん人手不足だと思う)採用されたのです。
その後会社がなくなって、他のことをしているうちにその縁でライターのお仕事を色々させていただきました。
ただ自分の実力不足を実感する場面はどんどん増えました。画面に表示される文字数の違いとか、それがたとえば2行と3行の違いでも、それぞれテクニックの習熟が必要だなとか。
家庭都合でセーブせざるを得ない状況も長くありました。
そして実績と言えるほどのこともできていないなと思いました。他の方のお世話になってばかりで。
それで、一人で完結する小説をまた書き始めよう、実力不足に正面からぶつからないと駄目だなと思いました。
小説を書くことは好きで、書き始めてからこの間までに何度か公募には出していました。ただ一次通過は数回(うち2回は同じ原稿の改稿)。
もう書けないと数年以上のスランプもありました。
※むしろ今もある。他の方の作品を読んでこんな素晴らしいものは書けない、これで受賞してないとか本当? だったら自分は無理じゃん、塵芥だなと思うこともめちゃくちゃあります。
こんなもの投稿したり応募したりして申し訳ないと思うこともあります。
SNS見ると皆さん輝いてらして、一日の中で情緒がジェットコースターになることも沢山あります。まずいと思ってます。でもだらだらしてしまう駄目人間です。
でも、周囲に迷惑をかけても、もうちょっと頑張りたい。このままだと後悔するなと思いました。
それに、(クオリティはともかくも)妄想してそれを吐き出さないとパンクするタイプだと思います。何にせよ書くのをやめられない。
そうして私は果てしない投稿坂を登り始め――ようと準備運動を始めました。怪我したら元も子もないです。メンタルがよわよわな私は防衛策を考えておく必要があるのです。
それが2023年の秋のことでした。
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