外部ストレージが不要になったわけとは
星咲 紗和(ほしざき さわ)
本編
かつて私は、データの管理や保存に外部ストレージを多用していました。仕事や趣味で使用するMacBookやiPadには、それぞれに必要なデータが大量にあり、それを一括して管理するには外部ストレージが欠かせなかったからです。NAS(ネットワーク接続ストレージ)や外付けSSDは、高速で便利なデータ保存の選択肢でしたが、それでもいくつかの課題がありました。
たとえば、NASの初期設定やメンテナンスは決して簡単ではなく、ネットワークのトラブルが起こればアクセスできなくなるリスクもありました。一方で、外付けSSDは持ち運びが可能というメリットがありつつも、デバイス間でのデータ共有には限界がありました。結局、どちらを使っても「物理的なデバイスを管理する」という負担がつきまといます。
そんな中、私は思い切ってiCloudのストレージプランを12TBにアップグレードしました。この決断が、私のデータ管理方法を根本的に変える転機となったのです。
iCloudの導入で得られた自由
iCloudを本格的に活用するようになって、最初に感じたのは「自由さ」でした。MacBookとiPadの間でのデータ共有が驚くほどスムーズになり、どちらのデバイスでも最新のファイルに即アクセスできるようになりました。たとえば、iPadで書きかけた原稿をMacBookで仕上げる際も、何のストレスもなくシームレスに作業を続けることができます。
さらに、iCloudは単なるデータの保管庫としてだけでなく、バックアップの役割も果たしてくれるため、デバイスの紛失や故障への不安が大幅に軽減されました。これまでは、外付けSSDに手動でバックアップを取るたびに「これで本当に安全なのか?」と疑問を抱くこともありましたが、iCloudの自動同期機能のおかげでその心配もなくなりました。
持ち物が減るという快適さ
私がiCloudに切り替えて一番大きなメリットだと感じたのは、「物理的な持ち物が減った」という点です。以前は、出先で作業をするたびに外付けSSDやそのケーブルを持ち歩かなければなりませんでした。時には、SSDを忘れてしまい、必要なファイルにアクセスできず作業が中断することもありました。しかし、iCloudに切り替えてからは、持ち歩くのはMacBookやiPad本体だけ。必要なデータはすべてクラウド上にあり、ネット環境さえあればどこでもアクセスできます。
また、NASを使っていた頃は、家に戻ってNASに接続しないとデータにアクセスできないことが多々ありました。しかし、iCloudは場所を選ばないため、自宅でも外出先でもデータ管理が一貫してスムーズです。
コスト面の考察
もちろん、iCloudの12TBプランは安価ではありません。月々の利用料金はそれなりの負担となります。しかし、NASを維持するための電気代や外付けSSDを定期的に買い替えるコストを考えると、実はiCloudにまとめたほうが経済的であることに気付きました。
さらに、時間や手間という「見えないコスト」も考慮すると、iCloudの便利さはその価格に見合う価値があると感じています。特に、仕事や創作活動において効率が上がるというメリットは、金銭以上の価値を生むと言えるでしょう。
クラウドへの不安は克服できる
クラウドストレージに移行する際、セキュリティやプライバシーについて不安を抱く人も少なくありません。私自身も、最初はその点が気がかりでした。しかし、Appleが提供するiCloudは暗号化が施されており、信頼性が高いと評価されています。また、二段階認証を設定することでさらに安全性を高めることができました。
もちろん、ネット環境がない場所ではアクセスできないというデメリットもありますが、オフライン環境でも必要なファイルを事前にダウンロードしておけば問題ありません。
結論:よりシンプルなデータ管理へ
iCloudの12TBプランを導入してから、私のデータ管理は大きく変わりました。物理的なストレージの管理から解放され、デバイス間の連携もスムーズになり、作業効率が飛躍的に向上しました。持ち物が減り、どこでも作業ができるという自由さを手に入れたことで、日々の生活がよりシンプルで快適になったと感じています。
この経験からわかったのは、「手間を省くための投資」は決して無駄ではないということです。デジタル時代における最適なデータ管理方法を模索している方には、クラウドストレージを一度真剣に検討してみることをおすすめします。それが、あなたの生活を大きく変える一歩となるかもしれません。
外部ストレージが不要になったわけとは 星咲 紗和(ほしざき さわ) @bosanezaki92
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