鋼鉄の缶詰 スピンオフシリーズ
ワンステップバス
ロリ化
203Y年 M月D日 10:11 伊820 司令官室
現在、本艦は一般的な近海哨戒任務に就いている。
今は紀伊半島沖50㎞。
特に異常は見つからない。
「ねぇ、紫雲ちゃん」
「ん~? なぁに~?」
「お茶飲みたい!」
「良いね、じゃ、食堂行こっか」
「ヤダ! 動きたくない!」
「じゃ、持ってきてもらおう」
彩華がお茶を飲みたい様なので、持ってきてもらう。
内線で科員食堂に連絡する。
『はい、こちら食堂』
「あ、片山君!」
『あ、司令! どうされましたか?』
「お茶、2人分持って来てよ」
『分かりました。 緑茶で宜しいですか?』
「うん、お願い」
『分かりました、直ちにお持ちします!』
「うん、頼んだよ~」
受話器を置いて、座っている私の上に載っている彩華の頭を撫でた。
当然ながら、彩華は幸せそうにしている。
やっぱり彩華の銀髪撫でてると幸せになるね。
数分後 同室
「津川上等兵!」
「萱野一等兵!」
「「入ります!!」」
「はぁい」
2人お茶を持ってやってきた。
まぁ、お茶を持ってるのは一等兵の方だけど。
……あれ、津川君は何をしに来たの?
まぁ、良いや!
「こちら、緑茶です」
「ありがと~」「
「あ、司令、参謀長」
「「ん~?」」
津川君がベッドの上に置いてある本を指差す。
ただの戦術書何だけどな、あれ。
「これ、何です?」
「え、ただの戦術書だけど」
「……見た事無いですね?」
「あぁ、それ室蘭で貰える奴だもの」
「かなりのレア物ですね!」
「まぁ、そうなるのかな」
海軍室蘭学校で貰える戦術書。
と言っても、教科書だったんだけどね。
今でも見返している。
「……ん?」
私は聞き逃さなかった。
何かが液体に落ちる音を!
雑談で気を逸らそうたってそうはいかなi――。
「あぁぁ、飲んどるぅぅ!」
「!?」
彩華が既に飲んでいた。
しかも、両方。
しっかり飲み干してる。
「君達! 何か入れたでしょ!」
「「い、いやぁ、な、何もぉ~??」」
「嘘つけ! 何入れよった! 言わんけぇ!」
2人は少し狼狽える。
……この程度で狼狽えるの!?
「な、何なんでしょうね?」
「お、俺達も知らされてなくて……」
「ちゅーことは、何か入れたって事やなぁ……?」
「「は、はい……」」
「ほーん、ホンマに何も知らへんのやな?」
「は、はい」「そ、そうです……」
「一体何入れたんやろなぁ……、ん?」
2人を問い詰めていて、気づかなかった。
何と言う事だ、驚くべき事に彩華がロリ化している!!
「さ、彩華ぁ!?」「「さ、参謀長!?」」
「ま、まさかロリになりよる薬やった何て……、戻るんやったら最高の薬やな」
「こりゃ、主計科問い詰めへんとなぁ……、ねぇ、彩華?」
後で主計科全員、原子炉に並ばせて問い詰めよう。
そうすれば、皆何かしらを話すはず。
「……うぇ?」
「あ、知能低下するタイプかな?」
「……紫雲ちゃん?」
「あ、戻っていいよ、後で呼び出すから」
「「は、はい、失礼します!」」
2人は急いで扉を閉めて去って行った。
さてさて、10年ぶりにロリ彩華を生で拝める。
彩華には悪いが、楽しませてもらおう。
「あ、知能テストしよ。 彩華~、これ分かる?」
ベッドの上に置いてあったあの本の1ページを彩華に見せる。
彩華は少し読んで、こう言った。
「うん! 分かる!」
「あ、知能は下がって無いね」
どうやら知識はそのままの様だ。
声は7歳位の声してるけど。
それに、7歳はまだ完全に日本語には対応してないから、かなりロシア訛り。
うわ~、懐かしい~!
「よいしょと」
彩華を持ち上げながら椅子を立つ。
あ~、彩華、軍服ダッボダボ! 可愛い!
帽子も大きくてズレてるのも可愛い!
「服ダッボダボ~! 可愛い~!」
彩華を持ち上げてグルグル回った。
彩華は無邪気な笑顔を浮かべて喜んでいる。
「えへへへ~っ!」
一通り回し終わったら、ベッドにダイブ。
ヤバいなぁ、艦隊の業務にはほぼ支障無いだろうけれど。
個人的にめっちゃ影響ある。
多分仕事しなくなるわ私。
「ねぇねぇ紫雲ちゃん!」
「ん~? なぁに~?」
「私が今の身体の時さ」
「うん、小1位かな?」
「橘花ちゃんの方がちっさかったよね」
「うん、ちっさかった」
昔は私が彩華に甘えていた。
しかし、今は私が彩華を甘やかしている。
「紫雲ちゃん温かい~」
「えへへ、良かった良かった」
彩華を全身で抱きしめる。
ヤバい、抱き枕に最適すぎる。
大きさ、温度、匂い、全てが最適解。
……暫くはこのままで居て欲しいな。
…………ずっとこのままじゃ困るけどね。
「あ、見せびらかしに行こう」
「うぇ?」
「ほら、結局皆にはバレる事になるんだから、今一気に見せた方が良いじゃない?」
「紫雲ちゃんに任せる~」
「じゃ、士官室に集まって貰おうね」
「うんっ!」
10:33 士官室
「……皆、驚いている事だろう」
「「「「はい」」」」
「……この銀色の可愛すぎる生命体は何か気になってるだろう」
「「「「はい!」」」」
「……気になってるだろう?」
「「「「はい!!」」」」
問いかける度、皆の返答の声が大きくなっていく。
よし、そろそろ言おう。
「これは彩華だよ」
「「「「……????」」」」
「うん、妥当な反応。 でも彩華だもんね?」
「
「ほ、ホントだ……!」「ど、どうなってるんだ!?」
「か、かわえぇぇ……」「凄く抱っこしたい」
うんうん、可愛いよね、ロリ彩華。
普通の彩華も可愛いのに、ロリ化したらもっと可愛くなるよね!
「1回言ってみたかったんだよね」
「「「「な、何を?」」」」
「……犯人は、この艦の中に居る!!」
「「「「な、なんだってー!!」」」
「……少し考えたら分かるでしょ?」
「彩華、その声で言っても説得力無いよ」
何重の鋼鉄で覆われたこの密閉空間。
この空間で起きた事件には99.99999……%艦内の人間が関わっている。
ここから逃げよう物なら、水圧で死ぬし、何なら艦内に海水が流れ込んできて私達もThe END。
つまりバレずに逃げるのは不可能。
「さぁてさて……、彩華をこんな事にしてくれた犯人は~……」
私は主計長の日比谷少佐を見つめる。
日比谷少佐は少し動揺していた。
これは黒だね。
「日比谷少佐?」
「ななな、何の事ですかねぇ……?」
「「「「黒だ」」」」
流石にあからさま過ぎない?
まぁ、犯人がすぐに分かったのは良いけど。
「んで、日比谷少佐。 何故?」
「……偉い人から言われました」
「偉い人? 私より?」
「はい……」
私より偉い人となったら限られてくる。
つまり、海軍大将だけ。
こんな事をしそうな海軍大将と言えば……お父様?
……多分お父様だな、これ。
「……お父様か」
「何でお義父さん、こんな事したのかな?」
「さぁ? そもそも何処で手に入れたのかも分からないし」
まぁ、どうせ下心による犯行何だろうけれど。
戻ったら艦隊司令部に突撃してお父様を窓から投げ飛ばそう。
「にしても、彩華ちゃんは可愛いねぇ~」
疾歌が彩華の頭を撫でた。
彩華はほんの少し嬉しそうな顔をしている。
「所でさ、服……、用意出来ると思う?」
「「「「無理ですね」」」」
「だよね」
7歳児用の服何て潜水艦に積んでるはずないよね。
因みに、ズボンは転ぶ元になるから脱がせて、今は上着だけを着せている。
まぁ、それでもダボダボ何だけどね。
「まぁ、今日帰投で良かった。 帰ったら昔の服引っ張り出そう」
「昔の服残ってるんですか……?」
洛人君が不思議そうに聞いて来る。
まぁ、たまたま残ってるってだけよ。
「うん、残ってるよ」
「の、残してる物何ですね~」
「まさかこんな所で役に立つとh――、あ、可愛い」
彩華が手足をパタパタさせている。
とても可愛い、可愛すぎて死にそう。
「彩華~、帰ったら新しい服着ようね~」
「うんっ、着る~!」
はぁぁぁ、可愛い。
2週間はこのままで良いわ。
……まぁ、無断でこうしたのは許さないけれど。
~~~~~~~~~~~~~~~~
翌日 09:21 霞ヶ関 海軍庁 艦隊司令部 司令官執務室
「てめぇぇぇぇ、クソ親父ゴラァァァァ!」
「オラー!」
「わぁぁぁぁぁぁ!?!?」
重々しい司令官執務室の扉を蹴破って突入。
当然、彩華を抱きかかえて。
「な、何々――、あっ」
「てめぇを今からあの皇居の堀に投げ飛ばす!」
彩華を置いて、親父を抱きかかえる。
親父は151cmなので、通常彩華よりも小さい。
「あっ、ちょっと! 辞めて! 辞めて下さい! お願いします!」
窓を開けて、振りかぶった。
親父は手足をバタバタさせてもがいている。
全く以って可愛くない。
「お願い! 何でもするから!」
「ん? 今何でもするって……」
「…………」
「言ったよな?」
「……ハイ」
「じゃ、あの堀に投げる」
「それ以外! それ以外でお願いします!」
「えー? じゃ、説明しろ」
窓を閉めて、机の前に置いてあるソファーに座る。
ソファーに座った瞬間、彩華が飛び込んで来た。
いつもの事なんだけど、ちっこいから更に可愛い。
「よーしよ~し、可愛いねぇ~」
「うぇへへへ~」
1ヶ月位このままで良いわ。
それ以上だとちょっと寂しくなる。
「……んで、どうなってんだ?」
「あの、総合技研が開発したんですよ、コレ」
「あぁ。 それで?」
成程、これは軍が開発したのか。
……行ったに何の為に?
「技研曰く、[検閲済み]に出てくる例の薬を作って見たらホントに出来たって言うから……」
「言うから? 無断で? 俺か彩華のどちらかに?」
「ハイ……」
「……よし、お前、今ここで死ね」
「お慈悲を! どうかお慈悲を!!」
俺は七条神楽を抜刀して親父に向ける。
親父は椅子から勢いよく降りて五体投地。
ちょっと面白いから、暫くこのままにしておこう。
「ったく、せめて許可取ってくれよ、なぁ?」
「い、いや、拒否されると思って……」
「する訳ねぇだろ? 彩華のロリだぞ? 誰もが見たいに決まってる!」
「橘花ちゃんのロリもみたーい!」
「……こういう意見もある」
「ハイ……」
「だからなぁ、許可取れ、な?」
「ハイ、キョカトリマス……」
「……で、戻す薬は?」
「ヒキダシノナカニアリマス……」
「あぁ、そう」
机の1番大きい引き出しを開けると、カプセルが3つあった。
赤が2つと青が1つのカプセル。
どっちが戻る奴なんだ?
「なぁ、どっちがどっちだ?」
「赤が戻る奴です……」
「おう、分かった」
にしても、総合技研は良くこんな物を作った。
全く…………50個位作って貰うか。
と、そんな事を考えていると――。
「隙アリぃっ!」
「あっ、ちょ! 親父ィ!」
親父が俺に青いカプセルを飲ませて来た!
やべぇ! 俺迄ロリになっちまう!
艦隊運営に支障がぁぁぁ!
「あぁぁぁぁ! てめぇぇぇぇぇ!」
目線がどんどん下がっていく。
そして、172cmあった身長が……100cm位になった?
「はぁ……、親父ィィィ!」
俺は親父に襲い掛かった。
しかし、軽くあしらわれて、遂には抱き上げられてしまう。
「はなせぇぇ! 俺は彩華以外に抱き抱えられる気はないぞぉぉぉ!」
「うるさぁい! 橘花が小さい時は俺忙しくてあんま触れられなかったんだ! いっぱい触れてやる!」
すると、親父は激しく頭を撫で始めた。
あぁ、全く優しくない!
そして嬉しくない!
「紫風ちゃーん!」
「彩華ぁぁぁぁ!」
「彩華が呼ぶなら降ろしてやるか」
親父は俺を優しく降ろした。
降ろされたたと同時に彩華に駆け寄って、抱き着く。
小さい時は俺の方が小さかった。
あぁ、懐かしいなぁ、彩華を見上げるこの景色。
「彩華ぁ……」
「
「……彩華おねーちゃん!」
「
彩華は俺の頭を優しく撫でてくれた。
あ~、やっぱコレだよコレ。
あ、親父が胸抑えて倒れてら。
……俺知ーらね!
こうなったら久しぶりに彩華に甘えまくってやるもんね!
知識はそのままだから、洛人君とかに本棚の本とか海図取って貰えばいいや!
もうどうにでもなれーっ!!!
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お読み頂きありがとうございました~。
本編はこちらになりま~す。
鋼鉄の缶詰 スピンオフシリーズ ワンステップバス @onestepbus2199
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