2-9【流伽の挑発】(1)

「あっ承太郎じょうたろうくん

わたし今日は仕事があるから

流伽るかくんに鍵返したら帰るね」


「あぁ」


とりあえずわたし達はいつも通りに戻っていた


流伽るかくん!」 


「あっしずくっ!

もう来てくれないかと思った」


流伽るかくんは仰向けに寝ていた体をくるっとうつ伏せになってそう言った。


「鍵かえす」


「いいよ、しずくがもってて」


「だめ困る」


少し離れたところから承太郎じょうたろうくんが見ていた



流伽るかくんは承太郎じょうたろうくんに気づいて

起き上がると、承太郎じょうたろうくんの方へ向かって行った



「ちょうどいいや

承太郎じょうたろうさんはしずくと付き合ってるわけじゃないんでしょっ?


昨日しずくが言ってましたよ、

つきあってほしいとか、好きだとか言われたことないって


僕、しずくと付き合いたいんですけどいいですよね?」


「ちょっと流伽るかくんなにいって・・」


とは言ったものの内心嬉しい。



承太郎じょうたろうくんはわたしの胸元の『星のかけら』をみて

光っていないことを確認していた。


「俺が決めることじゃない・・・」


と言って立ち去っていった。



「なんだあれ、いいてこと?


なんかあっさりしてない?

あの人しずくのことどうでもいいんじゃない?

だからさーほんと僕とつ・・・・」


承太郎じょうたろうくんの言葉に悲しくなって涙がでてきた。


「うわっどうしたしずく!」


そうだよね。やっぱり仲間を探すために一緒にいるだけなんだよね。


「ごめん、僕のせい?」


流伽るかくんさっきまでの雰囲気とはかわって

なんか子供みたいにわたしを心配していた。


「わたしいかなきゃ・・・」


「しずく・・・明日、あしたのお昼ここで待ってるから・・・返事を聞かせて」


「わかった」



あぁなんてこと・・・・これから撮影なのに顔ぐちゃぐちゃ


それに鍵返しそびれた。

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