1-2【生まれてきた意味】

中学を卒業したら、

名門の女子高へ通ってぇ

モデルの仕事をしてぇ

もちろんイケメンと恋愛とかもした~い

って

期待に胸を膨らませていたのだけど



でも現実はちょっと違った・・・



名門女子高へ入ったのはよしっ!

モデルの仕事は・・・

プロではなく読者モデルをやってる。

何故ならポチに言われた仕事をやらなければならないから


あと・・・イケメンとの恋愛はまっったくなし!

女子高へ行ったことを少し後悔してる・・・。



というわけで、ポチに言われ

毎日必死に ”地球のひずみ” を整えるという任務を遂行している。

なんだそれ?って感じでしょ!



わたしもなんだかさっぱりわからない。

具体的な方法もわからない

ただ何となく空気を感じて、

イメージできれいにしていく。



効果があるのかどうかもわからず、

ただひたすらやる。

やらないとポチに怒られる。



何故やらないといけないのかをポチに聞いても教えてくれない、

というより

きっとポチも知らないんだと思う。

なのに偉そうに支持するから、ちょっとむかつく。



空気を感じるとか、イメージするとか

その方法はわたしの部屋に遊びに来る黄色い鳥に教えてもらった。

わたしはその鳥を ”小鳥先生” と呼んでいる。



せっかく高校生活を満喫しようと思っていたのに

これじゃ納得いかないと、

あるとき私はポチにブチ切れた!!



「もうこんなのやりたくない!!

どうやったらいいのかも、

効果もわからないのにやる意味はあるの?


そもそもなんで私がやらなきゃいけないの?

他の人がやればいいじゃない!


こんなことばかりやってたら、読モの仕事も入れられないし

彼氏もできないし~高校生活全然満喫できないじゃん!!

もうやめる!!」



するとポチが

「なるほど・・・。

お前ひとりというのは少し無理があるよな・・・


ふむふむ。

もしかしたら 『星のかけら』を持った人が

他にもいるかもしれない・・・・」

といった。



「そうだよ!きっと仲間がいるはず、

だってこんなの一人でやったって

意味あるのかわかんないし、

大勢なら、なんか効いてる気がするし!」



ポチはちょっと困った顔で

「そういう問題ではないだろ・・・」



「よし!探そう!」


わ~なんか冒険みたいで楽しくなってきたかも~

「ところで、どうやって???」



「・・・わしはしらん・・・。」

「・・・。」

結局なすすべなしで2か月が過ぎていった。



だけど・・・

わたしたちの知らないところで

すでにそのことは大きく動き始めていた。

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