第7話 明洛の考え
皇帝陛下の側室になることは女として
名誉なことだと言われているが明洛が
そう思わなかった。
"一生後宮という名の鳥籠で飼われ
怯えながら過ごすのだ"
父の話を聞く度に後宮という女の園の
恐ろしさは増していく。
「・・すまない明洛、陛下の側室に
選ばれた」
「・・そうですか」
父が宮殿で働く以上、自身が側室に
なることは覚悟していだが、やはり
腑に落ちない。
「・・姉上、これを。これから寒く
なります。よかったら使って下さい」
「ありがとう、瑶。大切にするわ」
瑶は手先が器用で、よく洋服や小物を
作っていた。明洛が寒い季節によく
風邪を引くので、ひざ掛けを作っていたようだ。
盲愛の枷 華 @komalove
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。盲愛の枷の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます