第7話 明洛の考え

皇帝陛下の側室になることは女として

名誉なことだと言われているが明洛が

そう思わなかった。


"一生後宮という名の鳥籠で飼われ

 怯えながら過ごすのだ"


父の話を聞く度に後宮という女の園の

恐ろしさは増していく。


「・・すまない明洛、陛下の側室に

  選ばれた」


「・・そうですか」


父が宮殿で働く以上、自身が側室に

なることは覚悟していだが、やはり

腑に落ちない。


「・・姉上、これを。これから寒く

 なります。よかったら使って下さい」


「ありがとう、瑶。大切にするわ」


瑶は手先が器用で、よく洋服や小物を

作っていた。明洛が寒い季節によく

風邪を引くので、ひざ掛けを作っていたようだ。


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盲愛の枷 @komalove

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