「Ji」かと思っていたら直腸ポリープだった件で運命の判決待ちな件

やなぎ まんてん

1.えっ痔じゃない!!!?

皆さまこんにちは、初めまして。やなぎまんてんです。


今回は、勉強のため執筆活動休止中の作家であるやなぎの、「勇気をふりしぼって肛門科に行き、入院治療を宣告されるも色々あって治療保留のまま運命の審判待ち」な話を書こうと思います。


皆さまはお腹、お尻のお悩みはありませんか?

ナイーブな話ですので、「あるぜ!」とはおおやけに言いづらい話題だと思います。

やなぎは便秘でした。小学生時代から続くごりごりの。


水分をしっかりとったし、食物繊維を意識してとり、納豆などの発酵食品も毎日摂取。朝バナナとか白湯とかマッサージとか。それでもダメだった。


排便は三日に一度、ひどいときは五日くらい出なかったり。やっとひねり出した!と思ったらコロコロうんち(業界ではうさぎのフンみたいな便をコロコロうんちと呼びます)。

下すことはなかったです。立派なサイズのバナナを朝、昼で食べたときに仕事中、顔面蒼白でお手洗いに駆け込んだくらいです、たぶん。


便意が来たときに我慢するのも良くない。

わかっちゃいるけども……学校とか仕事中とか、まぁ行けないです。ぐっとこらえる。

長時間、腸にとどまらざるを得なかった便は固くなり、お尻に大ダメージ。経験ある人はわかると思いますが……切れますよね。


ここ数年ではガス(0NARA)も異常発生しており、仕事で接客中、お客様とやり取りしながら、突如起こるガスバス大爆発の気配に(ぐぅああぁぁぁぁぁぁ待て待て待て!!!!)と尻に力をこめ、突破口を全力でふさぐ日々……。「またお待ちしております!!」


腸内環境すこぶる悪かったのです。善玉菌死滅してたんじゃないかと。


便秘薬はブルって使えなかった。マヒして効かなくなるって言うじゃあありませんか。あと仕事中に効いても困る。

体育会系育ちのやなぎ、勤務中にしばしばお手洗いに行くのは、人は許せても自分はできなかった。愚かなり……です。


そんなやなぎも、ちゃんと本を読んだりして腸活を学び、最近は調子良くなってきてました。

ストレス始め生活習慣が引き金になるといわれる「過敏性腸症候群かびんせいちょうしょうこうぐん」の便秘・ガス型ではないかと思い、その対策もした。


具体的には、小麦粉・乳製品をやめ、玉ねぎなどの過敏性腸症候群の引き金になるという食品を避け、よく歩く、など。


そしてついに、同じくここ数年で悪化したお尻事情に正面から向き合うことに。


――の悩みを抱えていたのです。

痔にも色々ありますが、聞こえもなんか群を抜いて恥ずかしい「いぼ痔」。わからん人は調べてみてくださいませ。


痔は治したい。

しかし治療しても、便秘の原因でもある過敏性腸症候群をどうにかしない限り痔は再発する。

過敏性腸症候群はまだ詳しくわかっていない病気で、大腸内視鏡検査(大腸カメラ)による検査をし、大腸に異常がなければ「過敏性腸症候群なんじゃないかと思う!!」と診断される感じ(こんなノリでお医者様も検査してないし、あくまで診断方法についてやなぎが調べた限り)。


大腸内視鏡検査はそこそこ費用かかる。それに下剤飲んだり食事制限あったりで大変そう。というか痔があっても検査に支障はでないのか。カメラ入れる邪魔になったり、なにより恥ずかしさが2倍である。


やなぎは悩んだ。どちらが先かと。

悩んで数年経ってたのですね。

しかし決心し、痔の治療を受けるべく「肛門科」の扉を叩いたのであります。


察しのいいお方は勘づいてらっしゃると思いますが、はい。検査の結果、痔ではなく「直腸ちょくちょうポリープ」だったのです。

直腸とは大腸の末端部で、肛門の直前にある、便を蓄えられる器官(AIによる概要参照)です。

ポリープとは、皮膚・粘膜から突出するいぼ状のもので、良性、悪性のものがあります。


病院を探すのも「痔 何科」から始めました。肛門科です。

ただ、肛門科も調べればたくさんある。どこが安心できる病院なのか。

やなぎは「痔を専門とする医師を探そう」というサイトを発見、そこで探しました。

日本臨終肛門病学会が運営しているサイト。


なんか安心できます。かなり選択肢を絞ることができました。


どんな検査が始まるのか……。

内心びくつきながら待つこと30分。

ついに呼び出され、先生を前に椅子に座り、症状を簡潔に、かつ正直に話す。

「~~で、いぼも最近内側に戻りづらくなってきてまして」

いぼ痔って、いぼが排便のたびに外に飛び出して出血したりするんですよね。


状況の説明に2分かからなかったと思います。

「では診ましょうか」

立ち上がる先生。

「あっ、はい」


言われるままに診察ベッドの上で横向きになると、看護師さんが「はい失礼しますー」と、服と下着を同時にズバッ!!!と下ろし。

間髪入れずに、何かひんやりしたジェルボールのような感触を覚えたかと思うと、

「あーなるほど。うん」

先生のつぶやきが。


痛みとか異物感とか、まったくないです。

清々しいくらい淡々とスピーディーに検査は進み。

肛門鏡検査という、下剤を使わずに、すぐに肛門内部をカメラで観察する検査を受け。(この検査では大腸までは診れません)


自分の腸内を画面で観るという体験をしました。

時間を効率よく使おうと企んでいたやなぎ、病院の午前診断に間に合うように慌てて来院したので、朝に排便ないまま。


ばっちり映ります。

でも先生も看護師さんも、慣れっこなのでしょう。「苦しかったら言ってね~」と優しく、かつ冷静淡々です。


「ポリープですね。少し大きいようなので、うちでは切除できません。他の病院の紹介状を書きますか、このままうちで経過を診ますか?」


そして告げられた診断結果にびっくり。

ポリープ……!? いぼ痔ではなく!?


どちらにせよ早く治療したかったので、紹介状をもらい、後日別の病院へ行くことに。

このときは、「自分の腸、なんかもっとひどい状態想像してたけど意外にきれいだったな。腸よ、感謝」「様子見できるってことは、そんな悪い状態のポリープじゃないんだろうな。次こそ取ったる」


と、気楽に構えていたのでした――。




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