第22話 凍道チャンネル「聖武天皇天然痘使い説③」
「以前話した、712年にできたとされる古事記は、720年の日本書紀をあとから都合の悪い藤原氏(ツクヨミ)についてのことを消して、より古いんだぞと偽書での打ち消しを出した、ものではないか?という話もあったね。整理すると」
・592年 崇峻天皇が蘇我氏に暗殺される(唯一暗殺が正史に書かれた天皇)
・645年 大化の改新(乙巳の変)で蘇我氏宗家が藤原氏に敗れ滅ぼされる
・720年 藤原不比等の日本書紀完成 藤原氏の作った歴史(初版は喪失)
・729年 藤原四兄弟、長屋王(政敵の皇族)を抹殺
・735年 天然痘が北九州で少し流行
・737年 天然痘が全国で大流行 国民の3~5割が死亡
「唯一暗殺された崇峻天皇といい、この時代には天皇は舐められてる。それが天然痘パンデミックによって、再び神威を手に入れた。それだけじゃない。日本書紀は書き換えられていることが判明している。少なくとも大化の改新にまつわる部分は編纂後のもので、原本のままではない。古事記に至っては、平安時代以降の偽書ではないかという説もあるが、そういったことは一般に知られていない。古事記こそが最も古い日本の歴史書として知られている。これはまさに、この国のアカデミアのならわしといってもいい。それはなにか?『天皇に関するものは天皇に慮るべし』これだ」
『また追放されるのだ』『いけませんよ!』
「以上を踏まえて、誰が古事記の編纂を命じたのか。これも簡単だ。古事記が最古の書とされるのは、序文に天武天皇のお言葉があるからだ。なぜ天武天皇のお言葉が序文にあると偽書として扱ってはいけないのか?古事記は鎌倉時代には朝廷でもごく一部のものしか閲覧できない秘本で、特に上中下の中巻は近衛家にしかなかったというほどだ。1260年頃にそれがなぜか流出し、写本が世に出るまでは秘本だったという。日本書紀は写本の最古で9世紀頃のものがある。さて、この状況で古事記や日本書紀を改ざんしたり、仮に古事記が最古のものじゃない偽書だとしても、最古のものだと言い張れることができる勢力はどこか?そう、朝廷(天皇)にほかならない」
日本書紀 9世紀頃からの写本が現存
古事記 1260年頃の写本が最古とされる
『このチャンネル歴代天皇に喧嘩売りすぎワロタ』『だがそれがいい』
「太平記みたいな情けない後醍醐天皇TUEEE小説みたいなのをありがたがったりするのも、あれが後醍醐天皇の指示によるものだろう。同様に、古事記のうさんくささを押し通す理由は、聖武天皇の指示によるものだからだろうと思う。乙巳の変の際に、蘇我入鹿が暗殺され、蘇我蝦夷は屋敷に火を放ったから、当時の歴史書は紛失したとされている。これは藤原氏が歴史書を自ら編纂するために燃やしたのだろう。蘇我氏は崇峻天皇を暗殺するほどだったので、当時の皇族が蘇我氏を倒すために藤原氏と手を組んだら、藤原氏もまた長屋王を抹殺し、聖武天皇を支配しようとした。なので、聖武天皇は古の天然痘兵器を使った。その結果、想定外のパンデミックが起こって国民の半数近くが死滅し、聖武天皇は大いに慌てた。このことがバレたら、歴史に残ったら、皇族は終わりだ。けして漏らしてはならぬ。そうして、より古い古事記で否定しつつ、日本書紀自体も書き換えるよう言い残したのではないかな。なにより、天武天皇の序文を騙るなんていう”罰当たり”なことをできるのは、聖武天皇くらいだよ。他の人間には許されないだろう」
『流石に妄想がすぎるのだ』『否定する要素はないけど妄想なのだ』
「でもね、古事記は偽書の疑いが強いのに、そのことを論じることさえ許されない。それこそが、皇族の関与を裏付けると俺は思うんだよね。聖武天皇がそうきめたことなら逆らえない。戦後であっても、やはりアカデミアにおいては天皇は神であり、その意向には従うべし。学問などでこれを否定することまかりならん、とね。そもそも、天皇の名を騙った偽書なんて、朝廷に残ってるわけないんだよね。なのに偽書の疑いが強い。じゃあ、天皇が命令した偽書って見るのが当然でしょうが」
『席なし』『だから席なし』
「あとね、このパンデミックを踏まえて、おそらく朝廷に疫病と祟りを研究する機関が生まれたと思うね。おそらくその名前は『八咫烏』。アマテラスの遣いであり、三種の神器=BC兵器を使う三本足のカラス。一発屋として天然痘を使った崇神天皇ではなく、蘇我氏や藤原氏に滅ぼされかけた聖武天皇は、天皇の神威を守るため、疫病と祟りを使う特務機関『八咫烏』と、『”偽書”古事記』を残し、日本書紀を書き換えることで、自分たちのしでかした悪事(天然痘パンデミック)がバレないようにした。それが聖武天皇が内乱を放置してまで、何度も遷都を繰り返した理由じゃないかなあ。遷都のついでに書物が入れ替わることもあるだろうからね」
『あまりに中二病のだ』『特務機関w』
「うるへーwま、次回もこのテーマで歴史のきになるところを読んでみようよ。そんなかんじで。おついて~」
『おつ~』『おついて~』『流行らない』
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