第2話 右往左往

 2019年1月。僕はマッチングアプリをインストールした。別に周りに憧れてたわけじゃない。ただ勉強の意欲が起きず、彼女ができれば彼女の為に頑張れると感じたからだ。いざ、インストールしてみても、なかなかマッチングはしない。登録されている女性は、みんなオシャレで趣味も落ち着いている。どう考えても、服や趣味が定まらない自分にとって、そこは満員電車と同じだった。満員電車で座れるのは、限りある人だけ。多くの人が乗り込み、そして追いやられる。そんな感じだ。マッチングする勉強から始めようと思った。

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