第2話 対面

こんなにもワクワクして登校するなんていつぶりだろうか…。


今まで見てきた景色がまるで輝いてみえる。

葉っぱに付着した水滴も、綺麗な青空に白い雲、グラデーションをするかのように重なっている灰色の雲。私、こんな景色


「知らない…!」



貴方はいつも通り端っこで本を読んでいた。


「おはよ!えっと…。初めまして、私の名前は美七海よろしくね!」


[美七海ちゃん…よろしくね。私は、琴葉っていいます。]


目を逸らして恥ずかしそうに話す貴方は、とてつもなく可愛かった。


「琴葉ちゃん…!!これから私の恋人ね!」


!!!???


クラスがザワつく

「まじかよ、美七海冗談にしても可哀想だろ!」クラスの男子が笑う。


「ガチだよ。ね?琴葉ちゃん!」


[あの、なんで私なの…?]


「好きだから…?それ以外なくない!」


目を見開いて驚く貴方とクラスメイト何故そんなにも面白くない反応をするの。


「返事は!あー。焦らなくてもいいよ!」


よく考えたら変な人だと気づいた頃には、時間が余りにも経っていた。


「あ、やっぱりいいや、」


[友達からなら…!]


「ホント!!嬉しいありがとう!」


こうして、琴葉との友達生活が始まったのである。

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