第5話:大福、実瑠来にフられる。
「私、人間の男子に興味ないから・・・」
ミルクのその言葉で僕の希望も願望も未来の展望までもが、もろくも崩れ去った。
「誰か好きな人がいるとか?付き合ってる男子とか?・・・」
「そんなのいない・・・今も言ったけど人間には興味ないから」
「ああ、そうなんだ・・・ごめん、悪かったね、忘れて」
「さよなら茲夏さん」
「あ、さよなら」
僕はそのまま引き下がった、あまりしつこく迫って余計嫌われたくなかった。
人間の男には興味ないってか・・・そう言われたら返すことばがないし・・・。
数日間はなにもなくただミルクを見てるだけだった。
だけも、どうも諦めきれない。
なんとかデートに誘いたい。
で、またミルクが帰る支度をしてる時に声をかけた。
「なに?・・・また?・・・また同じこと繰り返すつもり?」
「いや付き合ってってとかじゃなくて・・・映画のチケットが一枚余ってるん
だけど・・・」
「ひとりで行くのもなんだし、観にいかにかな〜とか思って」
つづく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます