魔法少女29歳
阿部狐
プロローグ
立てば猫背、座れば下っ腹。歩く姿は最敬礼。
アイドルらしからぬ、不名誉な蔑称。他でもない、彼女のファンが付けたものだった。
歌えば音が外れ、踊れば足をくじく。笑顔は不気味。トークもちょっと滑り気味。それでも、一生懸命な彼女に惹かれる者は少なくなかった。
三人組のアイドルグループ――魔法少女。彼女のポジションは、いつも左。
伊勢原鈴子、二九歳。今年で三〇歳になる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます