マイスキルと彼女のおかげで世界の救世主になりました。
めーあ。
プロローグ
僕らは夕焼けに染まった美しい砂浜の上にいる。波の音が僕らを盛り上げる。君の髪の毛が浜風に吹かれてなびく。オレンジに染まった君の横顔がとても綺麗だ。
僕は想像する。君と結婚して、幸せな家庭を築いている僕らの姿を……
これは、今から約1000年後の話。海面上昇によって人が住める島は3つのみといわれている。
そんな世界に突然、ウェザーズと呼ばれる超能力者が現れた。ウェザーズは超能力をいつでも使える訳ではなく、特定の天気の時にしか使えない。
例えば、晴れの日に手から炎を出せるようになったり、雨の日に透明人間になれたりするのだ。
時が経ち、ウェザーズの存在が知れ渡ると超能力を使う彼らの姿は世界中の人々の憧れの的となっていった。
しかし、良いことばかりではなかった。能力を使いたい欲が出てきたが故に、天気を人工で操り能力を使用する悪用者達が現れた。その悪用者達を『ダークウェザーズ』という。
ウェザーズの中からこのような悪用者が多く現れた事実を受け、ウェザーズ側は半ば責任を受ける形で対抗組織『ウェザーヒーローズ』が結成された。
そして、人が住める3つの島というのはドーナッツ島と呼ばれる本島と、観光地のスノーアイランド、そしてダークウェザーズが住み着いたダーク島である。
これは、そんな小さな3つの島の中で起こった大きな奇跡の物語である。
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