第5話日本に帰ってきた傭兵は情報を求める
「さて、日本に帰って来ましたが監視カメラのない場所を見つけないと姿を変えにくいですね。
多目的の公衆トイレでも探しましょうか」
都会は綺麗な公衆トイレがあっていいねぇ。多目的トイレもだいぶ増えてるみたいだし、変装に使いやすくて助かるわ。
公衆トイレに入って少しすると今度はイマドキの若者ルックで出て来る。
「大学生くらいの年齢でいいよな。今日は情報屋と合流しなきゃなんねーから、都会に溶け込みやすい格好で行かなきゃだし」
うむ、声のトーンも大学生っぽい感じになってるな。時間があんまねーから女性に変装するのはやめたが、やはりオッサンの俺は変装するのは楽しいわ。
自分でオッサンと言っといてなんだが、オッサンであってオッサンではないっていうな。
どの年齢にも化けれるからオッサンでもあるし、オッサンではなく少年でもある。
俺ってメンドクセぇ奴だろ?
「それより大荷物用のコインロッカーにこのスーツケースをブチ込んどくか。
流石に今の姿でこれは悪目立ちし過ぎる」
一度駅まで戻り、駅のロッカーに預けてから情報屋と決めた待ち合わせ場所へ移動する。
「到着っと。とりあえず今の俺の姿を送ってっと」
傍から見たら自撮りした青年が佇んでいる光景である。自撮りした画像を送り、5分もすると同年代くらいの青年が自撮りしてた青年に話し掛けた。
「お待たせお得意様」
「そんなに待っちゃいねーぜ。それより大事な話する為にどっか個室借りようぜ」
「それなら若い男が2人でいてもおかしくないカラオケで部屋借りる?」
「他の部屋の騒音で聞き取りにくくなるだろうしそれでいいぞ」
「よし、じゃあ着いてきてお得意様」
案内されたのはほどほどに客入りの良さげなカラオケショップだった。
とりあえず2時間で支払い、柔らかくはないソファにお互い腰を掛け賑やかなカラオケに似つかわしくない真顔で話を始める。
「単刀直入に確認するが、日本を出る前に依頼しておいたクライアントの正体は分かったか?」
「お得意様、その件なんだけどねぇ…。
尻尾の先すら掴むのも大変でね、分かった範囲で言えるのはかなりヤバそうって事だ。
ちょうどいいからお得意様の目の前で調査の続きを始めるよ」
「お、おぅ…すんごい勿体ぶらせるな。どんだけヤバい正体なんだ……」
「それじゃ調査開始だ」
おもむろにノートパソコンを3台出して高速かつ滑らかにキーを打っていく。
【彼の調査が成功するかダイス判定入ります。今回は調査成功すればSAN値チェックがセットで入ります。
SAN値チェックに関しては裏で私とダイス判定行います。
ここでは成否のダイス判定だけお願いします】
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます