つかの間の夢でも

@rabao

第1話 残り香

長い間憧れている女の子は、夢の国にいます。

残念ながら僕の住んでいる町からは、結構な距離があるようです。

でも、本日はゴールデンウィークですので、長い間夢見ていた美少女に会いに行こうと思います。

ずっとチェックしていたのですが、僕が行ける日程で予約が取れそうにないのです。

スケジュールが出てもすぐに埋まってしまいます。

会いたい思いだけがどんどんと膨らんでいきます。

そしてこのGWで睡眠時間が逆転したときについに予約を取ることができました。

最初に見たときは、AI美少女と思っていた女の子が実在しているとわかったときの興奮が蘇ります。

たまに現れるツイート写真とコメントにどれだけときめいたことでしょうか。


千葉の栄町。思った以上に大きいです。

あの有名な角◯老はここにあったんですね。

一通り街の気分を味わいます。なかなか良い街です。

店員さんの適度な声かけが心地良いです。

時間まで散策しているとお店から連絡が入ります。

休みがちな女の子のようでしたので、ホッと胸をなでおろします 。

目指している甘〜いお誘いが、系列店といっしょにリゾートホテルのような建物に収まっています。

二店舗でこの建物なのでしょうか?

これは豪華です。


受付を終えると待合室に通されます。

広い待合室はゆったりとしており、他のお客さんと顔が合うような事は無さそうです。

待ち時間で在籍の女の子をチェックします。

受付のお兄さんに面白い子を聞いてみます。

そうです。そういう子です。

お兄さんは恥ずかしがりながらおすすめをしてくれます。

いいですね。バッチリ好みです。


どうぞと呼ばれて、カーテンをくぐると、黒い大人びたコスチュームに身を包んだエマちゃんが待っていてくれます。

間違いありません。この女の子です。

こんな美少女は見たことがありません。

すぐにエマちゃんにくっつきます。エマちゃんは笑ってくれます。

かわいくていい香りがします。

髪の毛はサラサラで瞳は大きいです。

いつも隠されてるお鼻はスッとしていて、お口にはぷっくりとした口唇が付いています。

エレベータを降りると、お部屋の前の廊下はなんと広いのでしょうか。

なんだかキラキラとしています。

お部屋に案内して頂くとそこはホテルのように豪華な感じで、照明は明るいです。

マットレスに座るとなんなんですかこの感触は?気持ち良すぎです。

横でエマちゃんが笑ってくれます。

ニコニコしながら僕とお話をしてくれます。

なんと綺麗な笑顔なのでしょうか。

僕の服を脱がしてくれます。洋服の中で触れ合った手を繋ぎます。

砂浜のトンネル作りで手がふれあう様なドキドキ感があります。

今、僕は世界で一番幸せなのかもしれません。

エマちゃんは恥ずかしがっていつも写真で見ていたようなポーズをします。

こんなのを自然に出来ちゃうんですね。

鏡の前で並んだ姿を目に焼き付けます。

エマちゃんがドレスを脱ぎます。

パンティを下ろす時に、有るかな?無いかな?といたずらっぽくゆっくりとずらしていきます。


あぁ、、!!こんな感じなんですね。


胸はどんなでしょうか?とエマちゃんが質問をしてきます。

僕は自分の好みの形を答えます。

エマちゃんは胸を隠しながら、器用にブラジャーを外します。

確認しようと右手をどけるとエマちゃんは左手で胸を隠します。左手をどけるとまた右手で隠してしまいます。

ニヤニヤとしながら僕を見つめて笑っています。

僕はこのイタズラッ子にすっかり夢中です。


一緒にお風呂に入りますが、このお風呂は大き過ぎです。

エマちゃんを短か手に寄せて、家のお風呂位のスペースに一緒に入ります。

エマちゃんは、自分の胸をギューと押し込んで、見てと言います。

僕の好きな形の胸が完成です。

ビックリです。こんなに綺麗な女の子が、こんなにお茶目な感じです。


いよいよとなり、エマちゃんの口唇が近づいてきます。至福です。

綺麗な身体を引き寄せます。

不甲斐ない僕に、いろいろな形でチャレンジさせてくれます。

エマちゃんのこんな体勢は、今までの写真では見たことがありません。


最高の時間でした。

こんな僕にずっと笑顔でいてくれてありがとうございました。

美人だから緊張していましたが、すっかりマブダチの様な気分にさせて頂きました。

最初は美しいお顔から入りましたが、今では顔もスタイルもどうでもいいです。

こんなに面白いのですから、一緒にいるならこんな前向きで面白い子が良いです。

こんな子を見つけるのは難しいです。


ガチ恋注意。


ホームページの紹介欄にも書いてありましたが、すっかり落ちてしまいました。

帰り際に、私は清楚系で売ってるんだからねと念を押されます。

本当に楽しい一時でした。

時間がこんなにも短いと思うことはあまりありません。


家に帰っても、僕の洋服にエマちゃんの香りが残っています。

明日には香りは飛んでしまうでしょう。

ツイッターのお顔の隠された部分が、僕の中では無くなっています。

目をつぶってエマちゃんの香りをぎゅっと抱きしめます。


また笑ってね。

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