第4話 もういないけれど、そこはおじいちゃんおばあちゃんのお家

2024.12.11


かつておじいちゃんとおばあちゃんたちが住んでいて、今は母の弟、おじが住んでいるお家に柿を取りに行った。

お隣のおばさまから毎年柿を箱でもらい、1人では食べきれないからとわが家もいただいている。福島の柿だそうで、私は柿は大好物とまではいかないけれど美味しいと感じるくらい、美味しい。


おじいちゃんおばあちゃん家(と今でも呼んでいる)に行くのは久しぶりだった。

お墓参りはちょこちょこ行っていたけれど

お家にあがってお仏壇にお線香をあげるのは久しぶり。


おばあちゃんがいなくなってからは5年半、おじいちゃんがいなくなってからはもう9年半以上になるのかな。

そんなに経ってしまったのか。


それにしても、

かつておじいちゃんとおばあちゃんがいて、

今は2人ともいなくてがらんとしているお家は何度来ても心が削られる気持ちになる。

時間と共に平気なふりをできるようになってきているとはいえ、決して癒えることはないんだなと再確認。

母もきっと同じ気持ちだっただろうな。


帰り道は車の中で感傷に浸るかと思いきや

助手席で船を漕ぐという迷惑行為をしてしまった。ごめんね、睡魔には勝てなくて。

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