なんか色々あったけど魔女、やってます！

第1話

ジャージ姿で夜道を歩く不審者。

それで通報を受けました、どうも小鳥遊（たかなし）（ニート/27才）です。

夜に出かけた理由としてはお酒が呑みたかったぐらいの軽いノリです。

それが

トラックによる追突での転生

転生先で勇者に、世界を1つ救って国の陰謀によって暗殺。

更に転生、なんと体だけ12歳くらいに

これな訳です。

どうやらこの転生は12年前くらいからもう始まってたっぽいけど物心がつく頃にやっとちょっとずつ記憶を取り戻して来た、みたいな元いた精神（宿主）を魂の質量で追い出した、みたいな…訳分からん。

自分でもなんとなくは分かるけど。

手の平が小さい。

むにむにしてる。

ｽｺﾞｲｶﾜｲｲ。

それは25才を過ぎたお姉さんから見たらものすごく小さい。

今、勇者の剣を振ってみろとか言われたら肩ごと持ってかれる自信がある。

あれ、どちゃくそ重いし。

…やべぇ、自分で言うのもなんだが頼りねぇ。

しかも森の中。

転生先が森の中。

日が沈んだらアウト。

前回の転生で学んだことの1つだ。

大きい蛇が出てきたときは本当、覚悟した。

元の世界に帰れてる可能性は無い。

証拠に日本じゃあり得ない蜘蛛型のゴーレムかメカが木々の隙間を車並みのスピードで走るのが見えた。

あれ、なに？

轢かれたら絶対召されるやつじゃん。

なんか某ゲームのブルーベリー色の巨人（速度3倍）みたいなの。

とりあえず火でも起こすか…