JK³(地雷系、邪神の化身、女子高生)
於田縫紀
0 天国の拷問
この風呂は俺の実家のよりも広い。
浴槽も向かい合わせなら2人、足を伸ばせる広さがある。
ただ高校生ともなれば、普通の風呂は1人で入るものだろう。
しかし俺の目の前には、
今日出会ったばかりで同学年の彼女は、こともあろうに同じ浴槽の反対側からこっち向きに足を伸ばしていのだ。
小さいが形のいい胸が、水面わずか下から見え隠れ。
見てはいけないと思いつつも、つい視線が吸い寄せられてしまう。
彼女は気にしていないようだけれど。
想像だけならムフフな事案だろう。
しかし俺に出来るのは見ることと会話をする事だけ。
身体は金縛り状態で身動きがとれない。
こんなの健全な男子高校生にとっては生殺し系拷問だろう。
正直、きつい。
現実感がなければ夢と思い込むところだ。
しかし実際には風呂の湯の感触とか、左腿に時々あたる自分の足や浴槽ではない感触とかがある訳だ。
会話はない。なので余計に色々気になるし辛い。
少しでも目の前の現実から意識をそらした方がいいだろう。
まずは俺の記憶と思考を確認。
名前は
出身地は埼玉県で、今朝実家を出てこの学校に来た。
ここまでは問題は無い。
次にこうなった状況を、時系列順に整理する。
そもそもの始まりは……
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