第3話

成人式場へと入る。形式は男女たがわず女王から問答をされていく形式だった。まるで今までの人生を通しての面接のようだ。アンナの次が僕の番だ、アンナが微妙な顔をした後、緊張の中謁見が始まった、その時、自分が初めて面接をした時を思い出した、養護施設の先生のつてでそこの面接を受けた時のことだ、名前と年齢性別の後、志望動機を聞かれた、その時養護施設に借りがあったり、世話をする先生方から自分の立場を考え、自分が何を思ったか、そしてそのことをどう印象に残っているのかをく印象に伝えて、面接を終えた。だが今回はそんな生易しいもので終わる気配がしない、アンナの表情にもあったように前から戻ってくる生徒の顔はすぐれず、謁見時間も面接と違い、多くて20分ほどとかなり長い、聞こえてきたものから察するに、内容の審議だけでなくその人の本心からなる人生の培ってきた内容を聞かれるようであった。これは例えるなら読書感想文を世界最高レベルの審査を通して評価されるといったようなものであろう。準備してきた計画と二度の人生による膨大な経験による対応力によって僕は謁見を受けた、女王では、これよりレン・アイザックあなたの謁見を始めます。まずあなたの人生を表した内容をしゃべりなさい。レンはい、僕の人生は帝国に、、、と何らあたり触りの無い忠誠を誓った人生の出来事からなる自分の思ったことなどを言った女王様は無言でこちらを見て、無表情何一つ表情が読めなくなり途中何に向けてしゃべればいいのかがわからなくなりかけた、終わりかけたその時、一つの光景がよぎったそれは前世の未練の記憶である僕は記憶があいまいになるまで殴られたにもかかわらずやり返さなかったこと、障がい者手当を手術によって治ったと確信した医者に何度訴えても受け入れられなかったことなどを思い出した今度もし同じような場面に立ち会ったとしたら僕はどうする?また同じくなにもできないままか?そんなことは絶対にダメだ、そう覚悟したとき僕はこう自然と口に出た、違う、女王のとなりにいた近衛兵が貴様!女王に対して私語は厳禁だ!と注意をされる、僕はまたもやこういった違う、、、僕いや俺は怒った違う違う違う!叱りも!理不尽も!もう飽きた!僕は一人の人間だ!人形でも、従順な犬でもない!僕は人間だ!何が女王だ!何が兵士だ!なんとでも行ってみろ!俺の自由を奪おうとするものはかかってきやがれ!正々堂々勝負してやらあ!近衛兵何!女王様!この無礼者に排除の命令を!レンなあに言ってやがる!めいれいだぁ?そんな弱っちい物で決めるなんて家畜の行うことだぜお嬢よぉ?女王なんてかたっ苦しいもんなんて捨てて、椅子から降りて気に入らないなら正々堂々かかって来いやぁ!近衛兵なんだとぉ!この無礼者!女王様に向かって何たる無礼!女王、、ぷっ、、、ぷははははは!!!そういうとレンの言った通り女王は椅子から転げ落ちた、しかも盛大に、女王あんた気に入ったよ!よし!あんた!私の旦那になりなさい!へ?レンは勝負が始まるのを覚悟していたがおもいもよらぬその一言を聞いて耳を疑った、レン旦那?、、、女王そう、旦那もっと言えば結婚ね、その一言を聞いた時あふれ出した熱気が一瞬にして冷めた、と同時に体中に悪寒が広がった一同な、なんだってぇ~!!女王それと一つ言っておくけれど女王というのはただの生まれたときに決まる肩書ではないわ、生まれた時からすさまじい権力闘争があって大半はいなくなる、あなたがいつまでいられるのかが楽しみね、こうして僕、レン・アイザックの第二の人生が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る