バカがMARCHに受かった話

とろり。

第1話 高校生時代



 高校は偏差値中の下でした。見方によっては、下位の高校です。文系理系の進路指導もあやふやなところでしたが、先生方は良い人が多く、個別の相談は親身になってくださいました。

 本来、この高校は進路の予定にはありませんでした。しかし、病気を患い、仕方なくの進学です。元々は中の上ランクの高校が進学予定先でした。



 高校一年生


 まずは中学の復習からでした。中学での学習内容はある程度理解できていたので少し退屈、それでも学習はしっかりと進めていきました。この時点で学習塾は通ってはいません。参考書もあまり買いませんでした。

 おそらく上位ランクの高校ですと、中学の復習はさらっとやって高校の学習内容に早い段階で入っていくと思います。私は、「このままでは……」と思っていました。


 一年生の秋頃に経済的に少し厳しくなりました。ですので少しアルバイトをして、お金を稼ぐことにしたのです。

 人生何が起こるが分かりませんね……。それは突然だったのです。

 学習ペースは落ちましたが、私の入学した高校の授業スピードには付いていけました。




高校二年生



 高校二年生になってもアルバイトをしつつ、学習を続けました。体は基本的に弱い方で、がっつりとアルバイトできませんでした。

 一年生の時もそうでしたが、文化祭などちょっとした行事もあり、そこそこ息抜きはできていました。

 学習ペースは高校のペースより早めに進めていました。自習を自分なりのペースでやりました。


 高校二年生になると文系理系に分かれる時期ですね。私は当時化学に興味があり(詳しく言うと薬学)、自分で理系と決めて学習しました。(高校では文系理系には分かれませんでした。今は分けているかもしれませんが……)

 しかし、数学が壊滅的にできませんでした。公式の暗記をすれば楽勝でしょ! とか中学時代の感覚で解いていました。でも、全く身につかないのです。物理もそうです。公式や法則の暗記をしていましたが、全然ダメでした。

 化学も物理ほどじゃありませんが、計算や公式があります。やはり、ダメでした。


「私は理系ではない」


 と思い、高校二年生の終わり、冬頃に文系に切り替えました。

 文系になったらなったで、歴史(日本史、世界史)が待っています。最初の方は覚えられるのですが、現代になってくると最初の方で覚えたものを忘れてしまいました。


 結果、地理を選択しました。地理は学習を始めて比較的早めに点数が上がりました。しかし8割、9割は難しかったです。歴史より楽しめて学習できたので、苦痛は軽減されました。



 アルバイトは高校二年生の冬頃に辞めました。ある程度貯蓄したお金を、参考書に使い始めました。

 結論を先に言いますと、私は参考書学習に向いていませんでした。情報が切り取られているのです。詳しい参考書もありますが、大抵は深くない。簡単な説明で終わりにする。それが私には合いませんでした。


 浪人することになりますが、参考書は半分ほど捨てました。私には、ほとんど意味がなかったのです。手もとに残ったのは、英単語・英文法・地理・辞書などです。




高校三年生



 受験先は地元国立大学。それに向けて勉強を続けました。

 模試を受け、結果に一喜一憂するも、自分の実力を測るためには良かったです。


 英単語を覚え、英文法を確認し、長文を読む。

 英語、苦手でした。今も苦手ですが……。


 好きな科目は、「倫理」と「現代社会」と「地理」と「現代文(小説)」でした。


 とても偏りがあり、総合の判定が下がるのです。「倫理」で偏差値60代をとれても、数学など苦手科目が足を引っ張りました。


 夏の模試でのB判定を最後に、結果は思うように上がりませんでした。


 冬。

 センター試験。

 二日に分けて、文系科目と理系科目を受験します。

 朝から、日が沈むまで会場にいます。


 すべての指定科目を受け、家に帰ると解答速報で答え合わせ。



 志望先の大学に出願するも、現役時代、地元国立大学不合格でした。



続く



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