運だけでタイマン
六村とのバスケ対決を制した大吉、そんな大吉は不良集団からも目を付けられるようになった。
「おい福良、今日集会やるから顔出せよ!」
声をかけてきたのは不良集団のボスである福山鉄男、鉄男は185センチの長身で金髪でブルーコンタクトをしており、鋭い目つきだが端正な顔立ちをしていたので、大吉は異世界の貴族とよく似ていると常々思っていた。
「え、集会って抗議集会のこと?」
大吉は鉄男が政治的な抗議集会をするものと勘違いして、関わらないように家に帰った。
……翌日。
「おい、福良てめぇ、なんで昨日来なかった?」
「いや、外で政治と宗教の話にはかかわるなってお母さんにも言われているし……」
「何言ってんだてめぇは! もういい、今日の放課後体育館の裏に来い! もうタイマンには拘らねぇ、お前もダチを連れてきていいぞ!」
鉄男に友達を連れてこいと言われた大吉は唯一の親友に声をかけ、放課後体育館裏に行くことにした。
「鉄男さん、福良の奴来ますかね?」
「ああ! 来なかったら、明日、ぶち殺すだけだ!」
鉄男たちが大吉を待ち構えていると、1年の後輩が慌てて鉄男に何かを報告しに来た。
「て、鉄男さん、なんか福良のやつヤバい奴連れてますよ!」
「なんだてめぇ、ひよってんのか! 誰が来ようがぶちのめしてやるよ!」
鉄男が一年の胸倉を掴んでいると、大吉が一人の男を連れて現れた。
「おい、福山君! 友達と一緒にきたよ!」
鉄男が大吉の方を見ると、茫然とした。
大吉が連れてきたのは
「大吉に呼ばれて一緒に来たが、ワシらに何の用じゃ?」
「いえ、福良君や不動さんとお友達になりたいと思いまして……」
鉄男は思い切りひよった……。
こうして大吉と鉄男は友達になり、以降、なんだかんで仲良くなっていくのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます