薬師巫女〜落ちこぼれ巫女、薬師になる〜
及川稜夏
プロローグ〜巫女の集落〜
深い谷の底に、巫女たちの住む集落が存在する。
そこでは、大巫女を中心とした体制が敷かれ、石造りの館で巫女たちは日々行く末を占い、人を癒す術や巫術を学んでいる。
人々を癒すため巫術を使い、数年に一度の『星祭』のために舞い占う。
鈴は幼い頃からこの集落で暮らし、両親を知らず巫女たちに囲まれて育った。
占いを覚えようとし、人を癒す術を知り、数々の祭事を見聞きした。
だが15年経った今も、鈴は巫術を使いこなすことができない。
巫女になっても雑用や幼巫女の世話を押しつけられ、周りからは冷笑される毎日。
気がつけば、落ちこぼれの烙印を押されていた。しかし集落の外を知らず、巫女の集落だけが鈴にとっての世界の全てだった。
彼女の状況が一変したのは、大巫女に呼び出されたあの日からだ。
これは、鈴が自分自身を見つけるための物語。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます