第2話

夏の晴天がAの一言に反応したかのように、雨が降った。

その時はまだAは『力』に気づいていなかった。


校内に授業の終わりを知らせるチャイムが鳴った。

教室の生徒達は弁当を開く者、学食へ歩みを進める者など様々。


Aは1人、弁当を食べる準備を進めていた。

そんな時教室に一人の女子生徒が入ってきた。

「先輩!一緒にお弁当食べませんか!?」

Aの顔から5cmも無い至近距離で聞く女子生徒。


彼女の名は『加賀美 李理奈』。

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