触25・触手さん教わる
次の日の朝、朝食を済ませて寛いでいると骨メイドが何か持ってきた。
果物が幾つかと大きなホワイトボード、それと小さな紙が数枚、え、ホワイトボードあんの!?
果物と紙を私の眼前のテーブルに並べホワイトボードをこちらに向けた。
ホワイトボードには何か書いてあるんだが全く知らない言語で書かれていてさっぱり読めん。
そして配置し終えると果物と、それの前に置かれた紙を交互に指差す。
これは林檎だよな...んで紙にはホワイトボードに書かれている言語と同じ言葉が記されている。
3文字...ホワイトボードと見比べる...んんん~?
良く見たらこれ、五十音...か?
一番右に五行書かれていて、その左に同じく五行、それが幾つか並んでいるんだが、文字数からして五十音、しかも右の文字が左の文字に含まれている。
つまり一番右が母音、以降左の列は子音だろう。
でだ、五十音に照らし合わせると...りんご。
ただ、紙では ご ん り
となっている、日本語と逆に読むのか?
次にバナナが指される、林檎同様に日本語と同じくバナナ、書かれているのは ナ ナ バ
他の葡萄や苺もやはり同じ。
ふむ、この世界の文字法則は理解した、あまり複雑な記号でもないので覚えるのは容易いだろう。
次に骨メイドは紙を並べ替えた、果物と書かれた名前が全て不一致にされている。ん~っと、名前を正しく合わせればいいのかね?
ホワイトボードで文字を確認しながら再配置していく、これでいいだろうか。
全て変え終わると...骨メイトが震えだした。
ちょ、どうした!!?何か変な事したか!?
暫くワナワナ震えていたが、落ち着いたのか止まった。
そして小さなホワイトボードを手にすると何やら書き始める、いやそれ何処から出てきた?全く見えんかったぞ?手品か?
書き終えると彼女がそれを見せてきた。
え~っと...?
【マサコミ タシマリオ テシチマオ】
お待ちしておりました御子様...?
御子?巫女か神子か解らんが、私の事か?
彼女は続ける。
【封印され永き眠りについた御子様が目覚める時を私は待ち続け、そしてその日が訪れたのです、何と素晴らしい事でしょう】
あ~...さっぱり解らん、詳しい説明を求む!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます