時間を越えた事故
天川裕司
時間を越えた事故
タイトル:時間を越えた事故
ある日、私は友達の家に遊びに。
行く途中、その友達に電話した。
「もう近くまで来てるからね〜」
佳代子「わかった♪」
それからしばらく談笑。
歩きながらスマホで電話していた私。
佳代子の家は閑静な住宅地にある。
道は比較的わかりやすく、
最寄駅を降りてずっとまっすぐ行って
1つだけカドを右に曲がればその住宅地。
住宅地に入ってからもほぼ一本道で
まっすぐ歩けばよかったから
初めて来る私でも道に迷う事はなかった。
「でね〜彼ったらねぇw」
佳代子「え〜そうなのぉw」
いつものように駄版ってた私たち。
でもその時どこかでバゴン!って音がした。
佳代子「ん、どうしたの?」
「え?いや何か音したような気がして」
佳代子「え?音ぉ?」
この住宅地のどこかで音がした。結構大きな音。
でも佳代子には聞こえなかったみたい。
まぁイイやと思い、また喋りながら歩く。
もうすぐ佳代子の家が見えてくる
ゆるい坂道に差し掛かる。
坂道を途中まで上って行くと
佳代子の家が見えてきて、
佳代子は2階の部屋の窓から手を振った。
自分の部屋から私と電話で喋ってたみたい。
でもその時だった。
佳代子「きゃあ!あ、熱い!熱い!助けてぇ!!」
「でさ〜…えっ??ちょ、どうしたのよ!」
いきなり叫び始めた佳代子。
佳代子「熱い熱い熱い!!!ギャアアァアァ!!」
「ちょっ…」思わず絶句した。
何が起きてるの?…全くわからない。
窓の佳代子は確かに少し悶絶していた…?
私は何故か猛烈に走り、その坂道を登りきって
佳代子の家に早く着こうとした。
すると佳代子の家が…
佳代子「助けてぇえぇ!!」
燃えている。
「か、火事…?!?」
瞬間、その状況はわかったが、
何をどうして良いのかよくわからず、
その瞬時、私は立ち止まった。
そして我に返り、
「佳代子ぉおぉ!」
と佳代子の家まで又猛烈に走った。
火事だ、火事で佳代子の家が燃えている!
でも何故か私はそこでつまずいた。
もう坂道を上りきって平らな道だったのに
派手に蹴っつまずいて転んで、
また地面から佳代子の家を見上げる形になる。
その時…
「…え…か、佳代子…」
佳代子の家はさっきまで
燃えていたと思ったのに全焼。
燃えたあとのようになっていて、
さっき2階の窓から見えて居た
佳代子の姿はどこにもない。
全てが終わったあとの様だった。
「佳代子ぉ!…どうゆう事よ…」
普通に考えて当然納得行かない。
今の今、佳代子の家は燃えていたのに、
そんな時に果たして落ち着いて
携帯なんかで誰かと喋って居られるものか?
火事に気づかなかったにしても、
全焼してそのあとの光景を
私が見て居たのはおかしい。おかし過ぎる!
私の携帯履歴には、
そのまま佳代子との通話履歴が残っていた。
それを消防署の人や警察に見せると
皆、一様に「どう言う事なんだろう…」
と疑問になっていた。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=4ghLZQmciDw
時間を越えた事故 天川裕司 @tenkawayuji
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