第12話

「大変って失礼ね、こんなぴちぴちな美人妻に向かって・・・まあいいわ、ケンにとっても悪くない話でしょ?他にも私にかかってるバフは共有されるわよ?」


 バフ?なにか他にも強化かかってたのか?


「そうねぇ・・・例えばトイレ行かなくてもいいわよ?食べたもの全部、エネルギー変換するから。」


 あ!そういやそうだ。もっと早く気付いても良かったのに。


「あと、習慣が染みついてるだろうから、すぐには慣れないだろうけど、睡眠の必要もないわよ?んーと、あとは毒耐性と呪い耐性と・・・病気耐性もあるけど、身体強化を自分でかけてるケンにはあんまり意味ないわね。」


 ・・・俺、いつも間にか、人生の「強くてニューゲーム」のボタンをクリックしてたみたいだ。


「でも、必須条件として、必ずエッチはしてね?」


 まあ、そこは良いんだけどね・・・こんなに楽しい爛れた生活にいつか飽きてしまうかもしれないってのがなぁ・・・こんな美人で乳が大きくてエロスを発散してるいい女を目の前にして飽きたなんて言おうものなら、俺はイタリア人に嬲り殺しにされてしまう!!・・・ここにイタリア人がいたら殺されるな、俺。


「イタリア人が何かよく分からないけど、あらやだ、美人だなんて。分かってたことだけど、改めて旦那様から言われると、なんだか照れちゃうわ♡あなただって素敵なんだから、そんなに卑下しないで?」


 あと、今のセリフも、目を充血させて、口から涎を垂れて、鼻息荒くした状態で、自分の服を剝ぎ取りながら、俺に飛び掛かっている最中じゃない時に言った方が良いと思うなあ(笑)


 まあ、それも含めて可愛い我が妻ということにしておこう。


・・・・・・・・・


「もう、ごめんなさいってば・・・ちゃんとヤらないと、ケンの命にかかわるんだし、今回の事は水に流して、ね?」


 水に流してとか言っていいのは、被害者側の俺だけだと思うけど・・・やはり、のべつ幕なしにヤりまくるのは風情にかける。エロい事はやぶさかではないが、オーラムはそこのところ、少しわきまえてもらいたい。

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