第13話
ところでオーラム、ここでじっとしているだけではつまらないから、どこかに働きにでも出ようと思うんだけど?
「ああああ、私にもう飽きちゃったの?もうこうなったらケンを殺して、私はどこかに逃げて・・・」
何故ここで逃亡を考える?まあいいや、エロい事ばかりしてても、俺たち不老不死なんだから飽きてくるかもしれないだろう?だから、他にも何かすること考えないと。
「あ、どっか行くにしても、ケンは私から100m離れると、バフを全部失うわよ?近付けば再接続されるけど。」
はい俺がどこかに仕事に出るの消えたー。ところで、バフってWi-Fiとかブルートゥースか?もしくは俺って電源ビルをあちこちに建てとかないと運用に支障が出る人型兵器だったんだろうか?
まあいいや、後でゆっくり何か考えよう。うーん、こんな時は風呂にでも入って・・・そうか、風呂だ!取り敢えず、日本人の魂を此処にも作るのだ!!
えーと、紙と鉛筆・・・に代わる何か書くもの・・・事故以来デザインは全くできなくなったけど、在り物を描く分には問題ないな。オーラム、こういう風呂場を作りたいんだけど・・・
「まあ!まあ!まあ!私とあんなことやこんなことをする為に風呂場が必要だなんて♡♡♡今すぐ作らないと♡♡♡」
いや、それもいいけど、まずはゆったりと風呂に入りたい・・・
・・・・・・・・・
さて、まずは木を切るところから・・・ おお、オーラムが木を一度に切り倒した!あ、木が消えた。それほど離れてないけど転送するのか?
「さあ、お風呂場増設するわ・・・いっそ改築した方がいいわね・・・うりゃ♬」
いやそんな簡単に改築って・・・まさかの一発形成だった。しかも結構な豪邸になってる・・・これ、材料を分解して家の形に再構成したんだな?確かに木製だけど、壁に木目とか継ぎ目がない。よく考えたら前の家も釘とか継ぎ目とか見当たらなかったな・・・こういうのって合成木材って言っていいのかな?これ、オーラムが居れば、元の世界でもひと稼ぎできただろうなぁ。
とりあえず家の中は・・・えらくおしゃれになってる・・・
「いや、あのね?ケンの記憶を見たら、素敵だなーって思ってぇ♡♡♡」
曲がりなりにも、デザイン事務所に復職してた時期に観てた奴だろうな、これ・・・おおお、期せずしてシステムキッチンが手に入った。蛇口から水が出るってこんなにありがたいとは!!なんか火力がIHぽいのになってる!これで自然な感覚で料理が出来るぞ!!・・・あいつ、どさくさに紛れて、完全に料理は俺に押し付ける気だな?
肝心の風呂場だが・・・そうそうこれこれ!!こんな広い風呂場が欲しかったんだ!!どうやったか知らないけど、石鹼やらシャンプーも揃ってるし、ちゃんとシャワーから温水が出る・・・完璧だ!!
・・・で、オーラム、なんで服脱いで、こちらににじり寄ってるんだ?
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