世界はそんなに甘くない。
ガチャ爆死した哀れなゴミ
第1話 ここはそんなに甘くない。
「どぅえ⁉️なんですかこの書類の量!!無茶苦茶ですって…。」
俺の働く「都立川崎探偵事務所」はいわゆる、
何でも屋。
もちろん今の書類などの事務仕事もあるが、
迷子のガキ探しだの河原の草むしりだの旅行中の盆栽の世話だの。
おかげさまで事務所の賃貸は滞納しまくってるし、
「た〜だし、今回の依頼...受けるだけで二千万円!!頼むよ〜。」
「内容は何なんですか、実行するのは僕なんですから僕に決める権利があります。」
ろくな内容じゃないだろうが少しは聞いておこう。
いい依頼だったら困る。
ほぼほぼいい依頼なんて来ないけど
「とある学園に潜入して卒業してほしいんだ。ちなみに卒業報酬は200億らしい。」
やっぱりろくなことじゃなかったな。ってえ?
卒業だけで?
怪しい...
でもこんなところに大金かけて依頼してくるんだ
相当な仕事と見ていいだろう。
気をつけよう‥
「まぁでも、卒業生がまだ二人しかいないらしいからなぁ...」
「ん、なにか言いました?」
俺は気づかなかった。
世界は、
ここはそんなに
甘くない。
そんな簡単なことにすら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます