時代設定の18世紀イギリスの雰囲気、取り巻く環境等、非常に細かい描写で描かれる物語です。会話もその当時を彷彿させるような言葉遣いを意識されていると思います。霧に包まれた夜のロンドンの街、ぼやけて見えるランタン、濡れた石畳と喧騒、読み進めると朧気ながら見えて来る光景。重さを感じる文章に適度に挟まれる会話のバランスが良く、丁寧な物語運びを感じます。現実的な風景にファンタジー要素が絡まり、非常に魅力的な世界観になっています。
18〜19世紀頃の英国の薄暗い雰囲気のお話が好きで、ジョン・ハンターにも興味があったので、読ませていただきました。テーマがテーマなので「楽しい」というとなんか危ない人みたいなのですけど、かなり好みの内容で、良い読書時間を過ごせました。今後のお話も楽しみにしています。