学校1のイケメン(♀️)が俺のハーレム化計画を邪魔してくる

山田空

第1話 ハーレムって最高

俺の名前は佐久間 雄平さくま ゆうへい


俺はハーレム主人公が好きだ。


おっぱいを揉みしだいても許されてたくさんの女の子に好き好き言われるそんな主人公が好きだ。


そして俺はそんなハーレム主人公である。


羨ましいだろ俺も最高の気持ちだった。


数ヶ月前までは学校一のイケメンとして女の子の扱いも完璧に勉強をしてキャーキャー言われる立場に立てていた。


なのにそれなのにあの転校生が現れたせいで俺のハーレム化計画が壊されたんだ。


転校生である霧崎 きりさき いちごのせいでな


俺よりもイケメンで俺よりも女の子の気持ちを分かっているそんな俺の上位互換みたいな存在が現れて俺の立場は失った。


「ウソだろなんでなんで俺のハーレムが奪われるんだよ」


俺は叫ぶ。


幸いここはあまり人が通らない場所のためなにをしていてもバレないんだ……そのはずだった。


「やあハーレムってなんの話かな」


音をならしながら階段から降りてくる今の学校一のイケメン様霧崎苺がそこにいた。


階段を降りているだけでも王子さまとしての風格がある。


そこにいるだけで主人公であることがわかるそんなオーラを出しまくりな存在だった。


「なんでお前がここに」


突然のことに驚いてめちゃくちゃ小物臭いことを言ってしまった。


「べつにどこにいようがぼくの勝手だろうそれともなにかやましいことでもあったのかなハーレム主人公くん?」


手すりにもたれている俺のとなりに霧崎苺がやってくる。


そしてにやにやとした顔を向けてくる。


「おいお前わかっててやってるだろ」


「ぼくはなにもわからないな」


「ウソつけ明らかにわざとやってるだろ」


「なにを……まあそろそろ意地悪はやめてあげようかでもね君が悪いんだよハーレムなんて作り始めるからぼくだけを好きになってくれていたらよかったのに」


「なんの話だ?まるで俺にハーレム要員だったみたいな言い方だな」


「ほらまたそんな言い方をする本当にいやだなあ君はねハーレム主人公じゃないのぼくの彼氏になる人なんだよ」


「いやだからなんの話だよ」


「はあしょうがないそんなにわからないなら教えてあげるよぼくはね君風でいうなら初期ヒロインだったのさ」


「でもお前は男のはずじゃ」


「男?ああこの男装だねぼくってさ理事長の娘でね男子として通いたいとお願いしたら許してくれたのさ」


「それじゃあ俺のことが好きな女の子ってことか」


「そうだよ」


「ならそれが事実だとして俺にどうしろと」


「ハーレムは失くなって君のことが好きな女の子はほとんどいなくなったそれならさぼく以外のことは見ないでいてくれるよね」


「そうはならないだろ」


初期ヒロインとははじめてハーレムを築いた中学生のとき最初にいたメンバーだ。


だがハーレムといっても最後まで俺のことを好きでいてくれるわけじゃない。


だから分かれたあとはなにをしているのか知らないし知ろうとしなかった。


とある失敗をしたからだ。


それは霧崎苺の正体であろう女の子の話だ。


最初にいたメンバーは五人いたのだがその中に1人ヤンデレがいた。


そのことを知らず手当たり次第に惚れさせていったら一人の女の子に監禁された。


俺はそのあとこのままじゃダメだよなとおもいリセットと言う意味も込めて転校することを決意した。


そのあと転校した中学は普通の生活を送っていた。


高校ではまたこりずに俺はハーレムを築こうとしていた。


なぜそんなことをするのか?


それはむかし約束をしたからだ。


「魅力的な男になってお前を振り向かせてやるよ」


そうあのとき約束をして今まで一度も会うことが出来ていない。


俺の中で魅力的な男はモテる男だとおもった。


モテる男とはハーレム主人公みたいな男だとおもった。


だからハーレム主人公になろうとした。


むかし惚れた女に出会うために


それでいま俺は霧崎苺から逃げている。


監禁してきたヤンデレであることは確実だからな。


監禁なんていやだね。


俺はかくまってもらうためにむかし俺のことが好きでいてくれた女の子の元に向かう。

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