第3話 限界の日

その日が訪れたのは、体育祭の日だった。


この日も足の痛みに耐えながらも競技に出て、

ダンス部としてのパフォーマンスをする場面もあった。


最後の曲がが終わったあと、愛理はふらついて地面に崩れ落ちた。


周りのクラスメイトたちが駆け寄る中、優也は誰よりも早く彼女に手を差し伸べた。

「大丈夫か、愛理!」

「……ごめん、ちょっとだけ休ませて。」

彼女の声は弱々しかった。


「愛理、立てる?」

「…うん……いっっっ…」

「わかった、無理すんな。のって」


優也は愛理をおんぶして保健室に向かう。


「優也、ごめんね…気づいてた…?よね…

1回声かけてくれたもんね…」


「詳しくはわからないけど、違和感は感じてた。とりあえず今は喋らなくていいから」


保健室についたが、愛理は歩くことすらできない状態で救急車で病院へ運ばれることになった。

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