勇者の軌跡1 旅立ち

勇者、そう呼ばれる前の話。

ある日、国で1番の強さを持った父親が敵幹部との戦いで相打ち、死亡したと連絡を受けた。

その時は帰りを待っていった母親と共に泣き崩れた。

そうして、悲しんでいるうちにも日々は続いていく。

国からの支援金は続いているが、それも俺が成人になるまでには切れる。

成人になれば、父親の代わりに旅立たなければならない。

そのため、悲しみを乗り越え、鍛錬する日々。

そして、旅立ちの時。

城にて王と対面し、支度金をもらい旅立つ。

が、その支度金、一通りの装備を買えるくらいしかない。

なぜ、そんなことになっているのかというと魔王を討つために数多くの強者に支度金を渡すためにした政策である。

まだ、功績も何もない若輩者に大金を渡すわけにもいかず、最低限の金が渡されるわけだ。

月一での功績判定で金の振り込まれる額が変わるらしい。

母親への仕送りもあるため、しっかりと頑張るしかない。


次の準備は旅の共。

国公認の紹介所にて、仲間を集めることとなり、今回仲間に加えたのが、戦士、魔法使い、僧侶。

こうして、俺たちは故郷を旅立ったのだった。

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