恋愛という孤独との戦い

だぶるばにら

第1話 恋愛という孤独との戦い

恋愛とは孤独との戦いである。

恋愛にもいろいろあるだろうが、兄弟のいない僕が言うのだから、これは真実に違いない。


原付に手袋が必要だと気づくこの季節。人の温もりが恋しくなる季節だ。

寒くなると、人は何かを求め始める。僕もそのひとりだ。

クリスマス、お年玉、バレンタイン。

寒さが人を欲張りにするのだろうか。それとも、人の欲が気温を下げる何かしらの効果を持っているのだろうか。

もし後者なら、僕はここに世紀の大発見を記していることになる。(これは冗談)


恋愛の話に戻ろう。

僕は恋愛をすると、いつも思うことがある。それは、互いに思い合っている関係に限るのだが

「いつまでも二人だけの世界でいられたら」と。

どこか四季のある豊かな国の、広い草原に家を建て、二人で暮らすのだ。

実のところ、僕は子供はいらないと思っている。(ここにしか書かない、僕の本音だ。)


週に一度だけ二人で街に出て、一週間分の買い物をする。

あとはゆっくり大麻でも吸いながら、一日中小説を読んで、それについて語り合うのだ。

僕にとって、これ以上に幸せなことはないと思う。


ディズニーランドやイルミネーション、そんなものはいらない。僕にとってそこは紛れもない唯一の夢の国であり、世界で1番輝いているものは僕のそばにいるのだ。これ以上何を求める。


しかし、人は満たされると欲張る生き物だ。

できるだけ温暖な国にしよう。

僕の欲が国の気温を下げるほどではないと信じたい。


こんな理想が、僕を孤独にするのだ。

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